川景色    松任谷由美


川風は草を吹いて
 
ボンネットをすべっていった いくども
 
初夏の日は車とめて
 
腕の中で野球をみていたわ

 
あやのぶちょうがゆく
           川面がまぶしすぎて    なさけない顔になる

あやのぶちょうがゆく
          あなたが好き あなただけが大事だった素敵な季節

あやのぶちょうがゆく
              ときめいてね ときどきは

あやのぶちょうがゆく
               わたしのこと考えて

あやのぶちょうがゆく
         恋が過ぎてしまっても  この川辺を走るなら