関東地方も梅雨に入りました。しばらくはウットーしい日がつづくことになりそうです。こんなときゃおいしいものをいただくに限る。なにかよさげなモノはないかとスーパーを覗いてみました。シロウリ、青梅、ラッキョウ、キュウリ(年中あるけど)と、漬物に最適な季節の野菜が山積みになっています。そろそろ漬ける準備をはじめようかと曇り空を眺めていましたらゆとりちよだ123号が到着しましたよ。さあて、今月号にはどんなたのしい情報が載っておるんでありましょうか。どれどれ。えっ。う~~~~ん。六無齋だぜ。ないよ。ないですよ。私の守備範囲の催し物がありません。どうしましょ。





夏休みはまだ先だけど家族向きの企画が多いね。渋谷公会堂Go!プリンセスプリキュア ミュージカルショー」、三越劇場ミュージカル 白雪姫」、日経ホール角笛シルエット劇場」、文京シビックホール親子で楽しむ夏休みバレエまつり」等々・・・おや!?腹話術のいっこく堂がいます。「いっこく堂 スーパーライブ」です。今までにいっこく堂の舞台は2度観てるけど、ホント、この人の芸はスゴイね。腹話術では不可能といわれたマ行、バ行、パ行の音を克服して自在に発声するだけではなく、口の動きと声がずれている「衛星中継」なんて、はじめて聴いたときはなにぃこれ!?とびっくらこきましたよ。さらに、隣の部屋あるいは箱の中に人形が入るとくぐもった声になる。いったいどーなってるの?さらにさらに。ぬぬぬわんと、歌手のものまねをやっちゃうんだよね。井上陽水、松山千春、さだまさし・・・山のようにいます。しかも、似てる。向かうところ敵ナシって感じだね。そんないっこく堂の芸を堪能しませんか。浅草公会堂ですよ。





上野東京藝術大学大学美術館では「ヘレン・シャルフベックー魂のまなざし」展が開催されます。フィンランドを代表するといわれる画家(1862-1946)ですが、恥ずかしながら、私、知りませんでした。留学したパリでマネ、セザンヌ、ホイッスラーらの影響を受けたそうですが、それはさておき。チラシ表紙の「恢復期」(1888年)にはハッと胸打たれるものがありましたね。タイトルからすると病み上がりなのでしょうか。大きな背もたれのある籐椅子にシーツを体に巻いた少年が浅く腰掛けています。テーブルの上にある、わずかに芽を出した一本の枝の入ったカップを握りしめて遠くを見つめています。少年の頬は赤らみ、瞳は澄んでいます。この瞳!いいな。純真無垢とはこのことをいうんだろう。早くよくなるんだぜ。芽を出している枝は少年の未来を象徴しているのだ。この一枚を観るためにだけ上野のお山に上る価値はあるとおもいますよ。




今ひとつ(みっつくらい)盛り上がりに欠けた今月号であります。アキバのみなさまには・・・神田のエスコフィエと称えられる天澤さんがお持ちになりました。おタノシミに。