昔、居酒屋のご主人から「水茶漬け」なる食べ方を教わりました。


つくりかたは至って簡単。


熱々のご飯にキンキンに冷やした水をぶっかけて食べるだけ。


バヤイによっては氷を入れる。


おかずは・・・おいしい漬物さえあれば他になにもいらぬ。


ズッズッズッと、かっこみます。


夏の食欲のないときなんて、いっくらでも食べられる


で、やってみました。


水の代わりに「鱧の吸い物」でね。


先日つくった吸い物が余ったので冷凍庫に放り込んでおいたのです。


これを食卓上で融かします。


シゲちゃんのブログ-鱧吸い茶漬け


漬物は、できたての梅干し、胡瓜たたき(注1)、シロウリの塩麹漬け(注2)、それに昨年赤梅酢に漬けこんでおいた谷中生姜(注3)。


炊き立てのご飯の真ん中に梅干しを置き、ワサビを少々、もみ海苔を散らします。


そこへ、融けたばかりのよっく冷えた鱧吸いをどぼどぼ。



シゲちゃんのブログ-鱧吸い茶漬け2


ぐぢゅぐぢゅにひっかきまわして・・・ズスッ。


う、う、う、う、うめぇっ!




クーラーのない部屋で上半身裸。


汗を垂らしながらステテコ姿(ユニクロで売ってるよーな柄物ぢゃないよ。純白)でかっこむ鱧吸い茶漬け。


鱧味の出汁(だし)は絶品だぜ。


冷たい出汁が五臓六腑に沁みこんでゆく。


漬物もうめぇなぁ。


夏はウリが最高。


胡瓜、シロウリ。


茶漬けのために生まれてきたウリたち。


ええな。


梅干し、谷中生姜もええ。


酸味が火照った躰を引き締める。


みなさまもクーラーのない部屋で鱧吸い茶漬けを召しあがってみてはいかがでしょう。


注1:胡瓜をスリコギで叩いて(カナヅチはよしたがよい)食べやすい大きさにしたら漬物容器に入れ、塩と鷹の爪を放り込んで重石をし冷蔵庫で数時間。


2:シロウリを縦半分に切り、軽く塩して重石をのせて2日間。

水が上がったところで、切り口を上に半日間天日干し。

沢庵を漬ける要領で塩麹を塗り付けラップに巻いて3日間。

これは、味はよかったけどちょっと塩っぱかったな。塩漬けにせずそのまま塩麹に漬けたほうがよかったかもしれない。


シゲちゃんのブログ-シロウリの塩漬け


3:近江生姜(新生姜)でやりたかったけど時機を逸して入手できず、谷中生姜でやってみました。