職場の若い女性と話をしていたとき話題がトイレに及び、トイレの蛍光灯が夜中に切れ、しかも予備を置いてなくって困ったと、おっしゃいます。
ふ~ん、そーなんだ。
ガキのころ実家はまだ水洗になっておらず汲み取り式でした。
厠(かわや)には10wくらいの裸電球。
明かりなんてもンぢゃないですネ。
夜の暗さを引き立てるために点いてるんぢゃないかとおもってしまう。
夜中に入るとその小さな明かりの下には便器の形に沿った真っ暗な闇が黒々と覗いています。
この奈落に落っこちたら・・・とおもうと、それはそれは怖かったものです。
そんな話をしましたら、紅茶に浸したマドレーヌのように、突然むかしの記憶が鮮やかに蘇りました。
大雨が降ったあとなど、厠で固形物(流動物ではナイ)を落とすと、ポッチャンと音がしてお尻に冷たい感触が。
汲み取りの壺に溜まっていた液体が跳ねかえってくるのです。
お~~ヤダヤダ。
今思い出してもヤダな。
物体はその早さに比例し、その重さの2乗に比例して衝撃力を増す。
運転免許を取るときに習った。
落下速度が速く固形物が重く大きければ、衝撃力(跳ねかえり)も大きい。
大きいんだよ、キミ。
これを称して「おつりがくる」とゆう。
と、まあ、そんな話をしましたら、「知りません」と女性はおっしゃいます。
そりゃそーだよな。
生まれたときから水洗トイレを使ってるんだから。
みなさま、いかがですか。
ヤなことを思い出させてしまったでしょうか。
ほんぢゃ、臭いものには蓋をしてこの話は終わりといたしませう。