師走に入ってようやく寒くなってきましたね。吐く息白く、街は初冬です。買い物帰りに神田川に架かる昌平橋を渡ると、4~50羽くらいかユリカモメの群れが川面にたゆたっていました。体色は白。灰色の羽、赤いクチバシに赤い脚、目の後ろに黒い斑点があるのが可愛いですね。あまり人を恐れる風もなく、欄干に留まって道行く人を眺めたりしています。ちゃんと季節を忘れず帰ってきたのかと、感激していましたら、「ゆとりちよだ」81号が届きましたよ。さぁて、今月号にはどんなたのしい情報が載っているんでありましょうか。




 まず、ご紹介するのは六本木森アーツセンターギャラリーで開催される「没後150年 歌川国芳展」です。みなさま、一度はご覧になったことがおありでしょう、「相馬の古内裏」を。二人の侍が巨大な骸骨と戦っている図です。あるいは、「源頼光公館土蜘作妖怪図」を。脇息(枕?)にもたれてうたたねをしている源頼光。その背後には巨大な土蜘蛛が。危うし頼光!しかし、そんなことも知らぬげに碁を打ったりお茶を飲んだりしている四天王たち。かれらの向こうには、百鬼夜行絵巻に出てくるような妖怪たちがひしめいています。実は、この絵は天保の改革で知られる老中水野忠邦の政治への風刺画といわれているんです。妖怪たちは悪政に苦しむ良民たちなんだとか。よくみると、ご近所の誰かを描いたんぢゃないかとおもわれる風貌の妖怪もいますね。そのほかにも、「みかけハこハゐがとんだい人だ」とゆうけったいな戯画も展示されますよ。裸の男たちで構成された人面図です。マチガイなく「とんだい人」なんでしょ。また、ネコ好きにはたまりません。「たとゑ尽の内」とか「猫の当字」なんて、国芳のデッサン力がハッキリわかるネコ尽くしの絵もたのしいですね。「代表作から新発見の作品まで約420点を堂々展示」と謳う歌川国芳展。前期・後期の2回に分けて(会場が狭いのかな、それとも売り上げを伸ばそうってのかな)、しかもほとんどすべての作品が入れ替わるそうなので、こりゃぁ、2回ともゆかにゃならんようです。




 フェルメールがまた日本にやってきます。渋谷Bunkamuraザ・ミュージアムで開催される「フェルメールからのラブレター展」のことです。フェルメールファンにとってはたまらないでしょう。今春には「地理学者」、2009年「レースを編む女」、2008年「ワイングラスを持つ娘」ほか6点、2007年「牛乳を注ぐ女」、2006年「恋文」などなど、ほとんど毎年のようにフェルメール作品は日本にやってきています。高い飛行機代を払って全世界にフェルメール行脚をしなくてもすむのですからこたえられませんね。しかも、来年には「オランダのモナリザ」と称される「真珠の耳飾りの少女」に逢えるらしいし。で、「フェルメールからのラブレター展」です。「手紙」をテーマにした今展。「手紙を書く女」、「手紙を書く女と召使」、そして本邦初公開となる「手紙を読む青衣の女」が出展されますよ。フェルメールらしい描写の、窓から差し込む淡い明かりのなかで熱心に手紙を読む若い女性。妊婦なのかしら。ゆったりとした青い上衣と、これもまたたっぷりとしたスカート姿です。夫からなのか、あるいは恋人からなのでしょうか。静止した時間の中で永遠に手紙を読んでいます。




 今年も「第2回 ジェフグルメカード(全国共通お食事券)」の季節がやってまいりました。このお食事券はちょーお得ですネ。なんたって、全国の有名レストランチェーン店や居酒屋チェーン店で使用できるんですから。しかも、2割引き!!¥10,000のところが、¥8,000ですむんですから、これはもうゲットするしかありませんよ。で、どんなお店で使えるかってぇと・・・


ファミリーレストラン:バーミヤン、デニーズ、ジョナサンなどなど

ファストフード:モスバーガー、KFC,てんや、日高屋、Domino’Pizza・・・

和食・洋食:木曽路、さぼてん、CoCo壱番屋、大戸屋、海鮮三崎港などなど

居酒屋:和民、SAPPORO LION、白木屋、魚民、笑笑、はなの華・・・


目移りがしてしまいますね。えっ、なんですって!?「オレはそんなチープな店では喰わない」って?そんなこたァいわないでサ。ダ・ン・ナ。お家に帰りゃ可愛い奥さんとデキのいいお子さんがいらっしゃるンでしょ。一家そろって行ってごらんなさいな。株が上がりますゼ。ね。ダ・ン・ナ。「ぢゃぁ、行ってみよーか」ですって!!うれしいな。そうこなくっちゃ。いいね、ダンナ。よっ、色男、にっぽんいち!!・・・てな具合で、申し込み殺到ですよ。前回抽選に外れた方。ゼヒ再チャレンジしてくださいな。




 今月号も魅力満載、「ゆとりちよだ」81号。アキバのみなさまにお届けするのは・・・新婚ホヤホヤ、神田の美人料理長・中川さんです。おタノシミに。



 蛇足:本年もひと月を切りました。ご愛読いただきました「ゆとりちよだNEWS」もこの81号が今年の最終号。いろいろあった(あり過ぎた)2011年ですが、来るべき2012年が幸い多い年であること祈りたいものです。



 みなさま、佳い年をお迎えください。