日頃より、ご贔屓賜りまして誠にありがとうございます。

あやめ十八番・代表の堀越涼より、皆様方にご報告がございます。


本日、2015年5月16日付で、笹木皓太・金子侑加の2名が、あやめ十八番の正式な構成員として加入致しました。


あやめ十八番、初の構成員となった大森茉利子の加入から丸一年。

これより先、あやめ十八番は四人体制でもって舞台創りに励んでいくこととなります。


この一年は短く長く、団体は小さく大きく、変化を続けて参りました。


二本のあやめが四本になる。

小さな植物園はそれだけで、随分と賑やかになったように感じます。


笹木は、旗揚げ公演からの常連です。

その辺に転がっていそうなあんちゃんだった笹木から、僕は沢山の言語と、情熱と、演劇に対する真摯さを学びました。

多分、恐らく、間違いなく、次世代を背負って立つ俳優になると信じています。

彼の言葉を借りるなら、エモい・ゲロアツな俳優です。

あやめ十八番は、彼を飼い慣らしてはなりません。

いつか咲くであろう大輪の蕾に、今は水を与え続けると心に決めています。


金子は、第三回公演「江戸系 諏訪御寮」から、俳優部の中核を担ってきた逸材です。

オーディション会場で彼女の芝居を見た時の感動は、1年半たった今なお続いています。

既に俳優として受賞歴のある彼女の加入は、今までも、そしてこれからも、劇団の財産であり続けるでしょう。そうして、それはまた、女優 金子侑加と、作・演出 堀越の、激闘の軌跡でもあります。

互いの存在を苦しめる、苦しめられる、することで、

“中途半端な芝居は作れぬ。”

力強い枷となって、高めあっていけるでしょう。


以上 両名に加えまして、いよいよ女優として円熟期を迎えんとする大森茉利子、そして私 堀越を含めました四名、本日よりあやめ十八番でございます。


盤石。

ではありません。

極めて危うい四人でもって、先の見えない荒波に飛び込んでいくわけでございますが、

今はこの危うさ・弱さを、愛しく、心強く思っております。


御贔屓の皆様方におかれましては、笹木・金子共々、あやめ十八番に対し、旧に倍した御引立て、ご鞭撻を賜りますよう、偏に乞い願いあげ奉ります。


あやめ十八番・代表 堀越涼