名古屋を意識しすぎて | 杉浦文哉オフィシャルブログ「スポーツライターは現場でしょ!?」Powered by Ameba

名古屋を意識しすぎて

今シーズンは終わってみれば名古屋の圧勝という感じでしたが、その理由の1つに2位以下の伸び悩みがあります。

現在、2位争いをしている町田と大阪ですが、本来ならば両チームとも名古屋に勝って少しでも名古屋を追い込みたかったでしょうが、ともに名古屋戦までの入り方が良くありませんでした。

町田は、15節のアウェイの名古屋戦が今シーズンのキーポイントでしたが、その前の14節にホームで神戸と引き分けてしまい、さらに翌16節のアウェイの大阪戦にも敗れ、この3節で名古屋と勝ち点差を8もつけられてしまいました。
このとき、町田のジュニオール監督は連敗後、選手達の気持ちを切り替えるために、「(名古屋戦と大阪戦は)アウェイだったから負けても仕方が無い」と励ましていましたが、本音を言えばそうとう痛かったでしょう。

また大阪も同様に、12節のホームの名古屋戦は何としても勝って調子を上げたかったところですが、11節にアウェイで湘南に敗れています。
この試合は試合終了間際に失点で、完封負けというショッキングな結果ですが、湘南とは3週間前にも対戦しており、このときは7-3と大勝していました。さらに、アドリアーノ監督が就任して以来、湘南に最後に負けたのは初年度の2007年12月までさかのぼり、対戦成績も3勝2分1敗と比較的好成績を残していることもあり、どこかに油断があったのかもしれません。

「名古屋と対戦するときは120%で来てると思う」

と名古屋の選手が話していましたが、名古屋は特別意識してしまう相手です。ですが、名古屋を意識しすぎるあまり、その手前で油断してしまうことが若干でもあるのでは?

わかっていても難しいでしょうけど...。



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