〈前回からの続き。
自身初の大会用衣装を発注するも、大会前にテストを受けることに。テストのフリースケーティングでも衣装が必要なことに…〉
やはり、あの手しかないか…。
いつかは…。とは思っていたけれど、こんなにドタバタやらねばならないとは…。
そう、奥の手。
『 The ちまちま 』
衣装がないのなら、作ってしまえーー!
ちまちまが好きな私。フチ子魔改造の延長線上に、ソレはあるはず!
まずは「カンタンな衣装にキラキラを付ける」ということを思いつきます。
フィギュア以外のカテゴリーに目を向けてみればいいんじゃないの?
レオタードにスカート付けてキラキラ付けるという手もあるかもー!
と、ネットでレオタードを探し始めます。
が、バレエのレオタードだと半袖が主流で、おまけに首回りと背中がばっくり開いています。
長袖レオタードで検索すると、テッカテカのハイレグで、男性目線のレオタードばかり。
…これ、特別な種類のプレイ用ですね…。
あれこれ考えましたが、結局、寒さ対策のないレオタードなんて着られるハズがない…寒がりなのに。と思い至ります。
ああ、とうとう伝家の宝刀を抜くしかありませんなー。
よーし!ミシンで縫ってやるー!
『ちまちま大作戦』じゃーーー!
中高までの家庭科知識と技術しかありませんが、ちまちまx100 くらいの気分でやれば、出来ないことはない!ハズ!
子どもの通園バッグやら体操服袋やらで使った安いミシンだってあるしー!
今の時代、検索すれば衣装の作り方がたくさん出てきます。
特殊生地を揃えているお店のサイトに「普通のミシンの直線縫いができれば、作れます!」という一文を見つけ、背中を押されました。
作ってみようじゃないのーーー!
さっそくデザインします!
私にとっては初めての衣装です。
子供達ばかりのテスト会場。緊張しないようにあまり目立たない感じで、それでいて大人っぽく。色は紫かなー。
よし、購入済みの衣装が明るい紫なので、暗めの紫にしよう。と、まずは色を決めます。
スカートはヒラヒラじゃなくて、ストンとしたもの。キム・ヨナみたいな。
長袖には赤ファントムみたいなヒラヒラが欲しいし、ハイネックと言っても青ファントムみたいな襟がいいなー。
で、SEIMEIの流れるようなラインストーン。
こういうの考えるのが楽しいー!
よーし、出来る気がしてきた。
てか、出来る気しかしない。(ポジティブ!)
まずは型紙でしょー!
と、さっそくネットで注文。
長袖、ファスナー、ハイネックはコレしかない。新体操衣装の型紙ですが、スカート丈さえ長くすればいいんじゃないの?という大胆なシロウト考え。
届いた型紙を自分の体に合わせてなんとなく補正し、切ります。厚めの型紙で使いやすい。
型紙の表記はフランス語と英語。当然英語の説明を読みます。
簡単な英語で良かったー。
衣装の生地は2wayと呼ばれる伸びる生地です。前述の生地屋さんから、型紙記載通りの長さで2way ストレッチ生地や肌色のパワーネットそしてストレッチ生地用の糸を取り寄せます。
キラキラ用にはアマゾンでラインストーンを2500個購入。スワロフスキーだとエライ金額(大量購入割引でも1万円軽く超えます)になるので、安いアクリルを。
あー、便利な世の中だー。
あとはもう説明通りに切って縫って付けるだけ!
制作日数約10日。
出来たー!
近くから見るとアラが目立つけれど、遠くから見れば…大丈夫!
テスト前に着て練習もできました。
身頃には裏地をつけて防寒対策。
肌色タイツも2枚履きで防寒対策。
ええ、防寒対策はカンペキでしたよー!
型紙に胸パッドを付ける記載がなかったのですが、そこはトリンプのスロギーを着用。パッド増量で完璧です!
パンツが見えそうな衣装なので…羞恥心との戦いかも。などと思っていましたが、今までのキャンペーンで培った強靭な精神力で打ち勝ちました。
私の羞恥心よ、いずこへ…。
まあ、ハイネックのピッタピタ衣装はいつものUA練習着と変わらず、タイツの2枚履きの着用感はスケートレギンスと変わりませんでしたので、いつもと同じ感じで滑ることが出来ました。
ちまちまの先には、衣装制作があったのかー。
魔改造もムダじゃなかった!
音楽編集やら衣装制作やら。
いろいろなことに挑戦して、さらに深まるスケート愛。そしてハニュー愛。
あー、フィギュアスケートって面白いわー!
フィギュアスケートランキングへ