その緊張は・・・腰痛の原因？

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腰痛には腹筋だ

それが、まだまだ常識のように思われています。

先日もフィットネスクラブで

「腰痛の予防には腹筋鍛えないとね」

というお客様に

「そうですね」

なんて言ってるスタッフがいましたが

バイトくんかもしれないし、チラッと耳に入っただけで、その後にどんな言葉が続いたかはわかりませんが・・・

腹筋でイメージするのは状態をウンショッと起こすトレーニングですよね。

鍛えることでお腹が割れる、６パック

この腹筋で割れる筋肉は腹直筋といわれる筋肉で、腰痛予防に直接的に関わりません

鍛えるべきは大腰筋といわれるところ。

俗に腸腰筋といわれています。

腸腰筋とは、腸骨筋と大腰筋を合わせた総称です。

この大腰筋は、腰椎（腰の骨）と大腿骨（太ももの骨）にまたがっている筋肉。

太ももを上げたり（股関節の屈曲）、腰が曲がらないように（骨盤の前傾）したり、姿勢を維持（脊柱のS字カーブ）したりする筋肉。

以前にも書きましたが、日本人はこの筋肉が弱いのです。

だから、欧米人（特に黒人）に比べて、足が太くなりやすい

大腰筋でなく、足の筋肉を使って歩いたり走ったりするから

腰痛にもなりやすく、お尻のお肉も垂れやすい

なので、鍛えるべきなのは大腰筋なのですが・・・

大腰筋の緊張が腰痛の原因だ

と聞いたことありませんか

ここで知っていてほしいのが、筋肉の緊張について。

筋肉が緊張している＝硬くなっている

鍛えてるってこと

ここでいう緊張は、痛みを発生させる緊張のこと。

まず、筋肉の動かし過ぎによる緊張。

この場合は、大量に発生した乳酸の処理が追いつかず、炎症反応が起こります。

逆に、動かさないために起こる緊張。

例えば、デスクワークで長時間座りっぱなしとか、同じ姿勢でいること。

これは、固まってしまった状態で、急に動かそうとすれば、周りの筋肉がガードしようと緊張が広がります。

長時間座っていたら、立ち上がる時に腰がイタタタタと伸びてくれないですよね。

他には、筋肉の断裂が原因だったり、それを繰り返すことによる石灰化や骨化だったり・・・

筋肉が緊張し続ければ、血行不良になります。

ラッシュ時の満員電車内では、動けませんよね。

ギュ～ッと固まっていたら、血液だって流れにくくなります。

血行不良となれば、酸素や栄養が運べない

酸素不足は痛みの元となり、栄養不足はだるさの元に

老廃物も回収されない

だから、筋肉を柔らかくしてやる必要があるわけです。

それを緩めなければいけないという表現でいいます。

大腰筋の緊張はよくない＝鍛えるのはよくない

ではないのです。

ただ、鍛え方を間違えると腰痛になってしまうこともあるので、専門家に指導してもらう方がいいですね。

中には勉強不足の方もいるけど