兆のお金を動かす男
- 真山 仁
- ハゲタカ(上) (講談社文庫)
- 真山 仁
- ハゲタカ(下) (講談社文庫)
- 真山 仁
- ハゲタカ〈下〉
昨年の年末の再放送でようやくきちんとドラマのハゲタカを見ることができたのに、
卒論が終わってから借りた原作のハゲタカはなかなか読み終わらず、
一ヶ月ちょっとかかり、ようやく読み終わったのでした。
大学の図書館で借りたのですが期限がきてしまい、
下巻を近所の図書館で借り直すというめんどくさいことをしながら。
ドラマよりも登場人物が多く、広がりを感じました。
そして、鷲津がドラマよりもかっこよく、ドラマよりも活躍する。
これ見てるとファンドマネージャーになりたくなってくるね。
俺も国を買いたい!
って。
ドラマ版は芝野さんの影響で銀行員いいかもーって思ったんですがね。
そんな芝野さんは、ドラマのイメージそのままで読み進めました。
つまりは、柴田恭兵。
ただ、ドラマほど出てこないんだよね。
経済苦手な人にはきついものがあるかもしれないですが、僕はものすごく勉強になった。
いくつか経済用語を覚えました。
時代の流れが現実世界とつながっているので、
バブルから現在までの流れを理解するのに役立つ面もあるのですが、
そこはあくまで小説であるということも、
上巻の最初に書いてあったので、
ああ、混同してはいけないのかと頭に入れて読んだのですけど、
でもしてしまいそうになる、リアリティがあるから。
あの銀行に匿名口座あるんじゃないかって思ってしまう・・・
出てくる銀行の名前とかも微妙に似てるから。
だからバブルから今までの流れを勉強するためにこの本を読むと、
大変危険なことにもなりかねないということですね。
でも、役立たないわけでもなく。
最近の新聞で山一證券の記事が出ていて、
それをものすごくすんなり理解することができました。
下地にはなるということでしょうか。
あとは、
面白かったのですが、
誤字脱字が結構ありました。
レインボーブリッジがベイブリッジになってたり、
飯島の名前が変わってたり。
少し気になりましたね。