タモリ倶楽部を見てたらカッとなって書いてしまった。

なんでやらなきゃいけない事がある時に限って横道に逸れたくなるのか。


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昨日、日課のギター練習が終わってメンバーの所に帰る途中でリマが鞭の訓練をしてるのを見かけた。
しばらくはまともに練習してたけど、そのうちに鞭で縄跳びを始めた。そうしたら予想通りすねに引っ掛けて痛がってた。
俺でもそうなる事ぐらいわかるのに。
Mなのか?
あいつ、戦闘中はなかなかイカす声で歌ってやがったのに。
聞いててメラメラ滾ってきたぜ。やるな。どこで練習してんだろ?


オースの兄貴は刃物の扱いに慣れ過ぎてるし、戦闘中も超冷静でなんかその道のプロっぽくておっかないけど、何だかんだ言いながらもみんなの飯を作ってくれる。おいしい草一つでよくあれだけ色んな料理が作れるなと思う。
料理できる男ってモテるらしいけど…彼女いたりすんのかな。


オース兄ちゃんの料理の腕はすげぇと思うけど…
でも、どう料理したってやっぱり草は草だ。
流石に飽きてきたから、空き時間にその辺で木の実や果物でも探す事にした。今度は道に迷わないように樹の幹に印を刻んでおいた。


小一時間ぐらい探してみたけれども、食えそうな木の実はなかった。諦めかけたその時、視界の端に赤い何かが見えた。
樹の根元にでかくて真っ赤なキノコが一本生えていた。
色はちょっとアレだけど、バター塗って焼いたらうまそうだ。


キノコを採って立ち上がろうとすると後ろから急に肩を叩かれた。
振り返るとそこには1体の歩行雑草がいた。
またお前か。
しかもこいつはこの間のバカップルの片割れじゃねぇか。
振られたのか。へっへ、ざまぁwww
この間のカメラ持ってきてたら返してやったのに。


『モッサアアアアア!!』


歩行雑草はじだんだを踏んで俺の持ってるキノコを指差した。


「誰がてめぇなんかにやるかっ!こっちだって必死なんだよ!」


今の俺だったらサシで勝てる。愛器を構えると歩行雑草はおろおろし始めた。気迫にビビったか。


『……モサ…』


すると歩行雑草は懐から紙切れと黒い枝を二本取り出して手招きした。
敵意は感じられなかったから近寄ってみると、持っていた紙切れを地面に広げた。


「なんだそれ……お前…!なんてもんを持ってやがる…!」






それはボンキュッボンのおねーさんの水着のグラビア写真だった。


歩行雑草はその写真のビキニの上に微妙にカーブのついた二本の枝を置いた。


「…え?…え!?」


なんてこった。枝で写真を隠しただけなのに。それだけなのに。











おねーさんが、はだかにみえr


歩行雑草は俺の持ってるキノコと枝を交互に指差した。
交換しろってか。雑草のくせにふざけた事ぬかしやがって。
俺がそんな手に乗るとでも…!





気がつけば、俺は絶妙なカーブのついた枝二本を手に握り締めていた。

違う。これは俺の意志じゃない。
世界の意志が「その枝を取れ」と耳元で囁いたような気がしたんだ。


歩行雑草はキノコを持って満足そうに帰っていった。
今日は良い事をした。そろそろ帰ろうと立ち上がった時、ふと気がついた。


あれ…写真は…?


足元を見ると写真はなかった。
あの雑草、いつの間に持っていきやがった。写真付きじゃなかったのか、あの野郎。


雑草が帰っていった方向を見たけれども、もう背中も見えなくなっていた。相変わらず逃げ足が速いな。
…まぁ、いい。魔法の枝は俺のもんだ。
あとはビキニのおねーさんの写真があれば……



…あ。



そんなもん持ってきてねぇよ。
家のベッドの下に隠したままだ。



……ちくしょう!ちくしょうわああああああ!!!!!!!


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思春期だもの。





とりは何だかんだ言いつつも、リマ君とオース君の実力を感じ取っていて、内心では憧れや尊敬の念を抱いてたりするんですが、負けず嫌いなので表に出しません。

挑発してみたり、態度がでかかったりするのは自信の無さの裏返し。でも、やっぱり歳の近い同性同士でじゃれたり、一緒に遊んだりもしてみたい。

頼りにしつつもライバル視。


キノコはマリオのスーパーキノコのようなイメージです。

食べたら巨大化して下克上フラグ立ったかもしれないですが、そんなことはさせません。

自らチャンスを逃す、潰すタイプ。

魔法の枝の元ネタは先週のタモリ倶楽部で「役に立たない機械を作ろう」っていうのをやっていて。

ある大学の理工学部のゼミの学生さんが過去の作品をプレゼンするんですけど、その中に「グラビア定規」っていうのがあったんです。黒くてちょっとカーブのついた薄い金属製の板を二枚合わせたやつだったんですけど、それをグラビア写真のビキニの上に置いたら本当に脱いでるように見えました。ええ。

ただ隠せばいいってもんじゃなくて、板の色と形の効果でそう見えるらしいです。

そうしたら担当教授が


「これは最低評価ですね。役に立ってしまっているから。」


コメントしてるのに噴きつつも納得してしまった私。

売ったら欲しがる少年は全国に結構いると思う。


とりの人に見られちゃ困る宝物の隠し場所はベタにベッドの下にしておきました。

外から見える範囲にはジャンプとかサンデーみたいな厚みのある漫画雑誌が隙間無く詰められていて、その奥に橋の下で拾った戦利品が隠してあるとかきっとそんな感じ。


…はしたなくてごめんなさい。

「この助平小僧!破廉恥内容物!」って罵っておいてください。

でも多分反省はしません(爆)



付き合わされる方からすれば色々めんどくせぇなああああ!!!思春期!!

パーティメンバーの御二方、毎度毎度自重しなくてすみません。

orz