エプロンに戻り、あやあや妻と操縦を交代します。
半年振りの操縦です。
アドレナリンが分泌されているのが自分でも分かります。
教官からは「陸を走っているときは操縦桿から手を離してください。足元のペダルで操作をするのですが、なまじ操縦桿を握っていると車を運転する感覚でハンドルを切ってしまいますから」といわれます。
足元のペダルですが、上部がブレーキ、下部が方向陀になっています。
それが右と左の2箇所にあり両足で操作することになります。
右に曲がるときは右ペダルの下部を踏むと右に曲がります。
左に曲がるときは左のペダルですね。
止まるときは両方のペダルの上部を同時に踏みます。
理屈ではそうなのですが、なかなかうまくいきません。
誘導路をふらふらしながら滑走路に向かいます。
しかも、マニュアル車運転の感覚が残っていて、同時に両足ブレーキを踏んだつもりでも勢いに違いがでてしまい滑走路直前で横に向きそうになってしまいました。
横では、教官が管制と交信をしています。
管制から離陸許可(クリアランス)が出たようです。
さあいきましょうと声をかけられましたので、ブレーキから足を離し滑走路に進みます。
プロペラの回転数はスロットルで調整します。
手前に引くと回転数が落ち、押し込むと回転数が上がります。
年配の人には、昔の車についていた「チョーク」のようなものといった方がピンとくるかもしれません。
離陸時はこのこのスロットルをゆっくり押し込み、速度が60ノットを越えたあたりで操縦桿を引き、機首を引き上げて離陸させます。
教官からは事前に「操縦桿は引いたあとは離すつもりで戻してくださいね、引いたままだとそのまま上を向いて失速してしまいますから」と注意されています。
機体はふわっと浮き上がりました。もう、アドレナリン全開です。
高度が、1300フィートに達すると水平飛行に移ります。
操縦桿を少し押し込み機体が水平になるようにコントロールします。
出力の調整は教官がやってくれています。
機体はそのまま直進します。右旋回になるか左旋回になるかは管制の指示次第だそうです。
その後、管制から左旋回が指示された様で教官から「左に曲がりましょう」と声がかかります。
操縦桿を左に切り旋回を開始します。
あやあやテイクオフ
左に90度旋回したところで操縦桿を戻します。
このまま、海岸線に向かいます。
海に出たところで再度左に90度旋回します。
恋人岬、タモン地区を左に見ながら飛行を続けます。
空港の滑走路も見えます。
左旋回でタモン地区上空飛行
タモン港を越えたあたりで教官の指示により左に90度旋回し、空港へ向かいます。
滑走路は左前方に見えます。
再度、左に90度旋回して最終着陸態勢に入ります。
このときはあまり気がつかなかったのですが、この日は右側からの横風が結構強く吹いていたのでした。
そのため、自分では滑走路にまっすぐアプローチしているつもりなのですが左に流されてしまいます。
そこで右に軌道修正するが左に流され、また右に軌道修正して左に流されを繰り返してしまいます。
m(_ _ )m
エアラインのパイロットの皆さん、今までやれ操縦が荒いとか衝撃が強いとか生意気を言って申し訳御座いませんでした。
いかに皆さんの技術がすばらしいか分かりました。
m(_ _ )m
結局、着陸の寸前まで微調整を繰り返してしまい、接地の瞬間は片側のタイヤのみで一瞬ヒヤッとしました。
もっとも、その後は両方のタイヤが接地した後、再度加速を行い離陸を行えました。
ちなみに、こちらが滑走路に着陸するときに滑走路脇で出発待ちをしていたのはノースウエストの旅客機です。
お待たせさせてしまいスミマセン。m(_ _ )m
でも、教官はノースのパイロットに向けてピースサインを送っていましたが・・・。(^_^)v
最初のタッチアンドゴー
今度は右旋回します。この後の旋回はすべて右旋回となりました。
長方形の奇跡を描く様に飛行するのがタッチアンドゴーの基本なのでしょうか。
ルート、高度など管制から特に指示がない限りは同じ様に飛行指示を受けたような気がします。
2回目のタッチアンドゴー
何回かタッチアンドゴーを繰り返した後、管制からの指示で上空待機を命ぜられました。
教官が、一つの計器(傾斜計だと思いますが・・・)を指差し、「この一マス分の目盛りを維持する様に左旋回してください。これで時間調整します。」と指示します。
「なお、早く旋回してしまうと管制から再度上空旋回の指示が出てしまうので、出来るだけ正確に操縦してください。」とプレッシャーをかけられます。
幸い、2回目の上空待機はありませんでした。
管制の指示で上空待機 360度旋回
全部の動画はありませんが、今回の飛行でタッチアンドゴーは5回ほど行いました。
いよいよ最後の着陸です。
最後のランディング
今回も無事着陸できました。
エプロンまで地上を滑走(タキシング)します。
事務所前の駐機位置までまたふらふらと走行していきます。
無事駐機位置までセスナを移動させ停止します。
エンジンの停止は、燃料の供給をカットすることで行います。
スロットル近くの赤いレバーを押し込むとプロペラが停止します。
その後、教官の指示で操縦席左側にあるスイッチ2つを停止します。
これで操縦は終了です。
事務所で紅茶を頂きます。緊張から開放された瞬間です。
私たちは、全開に操縦したときにフライトログを購入(確か10ドルだったと思います。)していましたので、今回の操縦もフライトログへ記載していただきます。
また、グアムに来て操縦をしたいと思ったのでした。
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