NHK杯女子フリー | のんびり田舎生活

NHK杯女子フリー

昨日ピアノのレッスンがあって実家に帰っています。男子のショートプログラムも放送があったようですが、見られていません。テレビニュースでは高橋選手も織田選手もものすごく良かったようですので、録画を見たら感想などを書いてみたいと思います。


実家に帰りつくと、BSハイビジョンでちょうど浅田真央選手の演技をやっていました。既に村主さんも中野選手も演技終了の様子でした。「どうだったんだろう?」と気になりながら、真央さんの演技を見ました。


衣装が黒から赤に変わっていました。真央さんにはこちらの方が似合っているように思いました。演技は宣言通り、ステップからのトリプルアクセルに挑戦しました。着氷後バランスを崩してステップアウトしましたが、多分きちんと回転して降りているので、得点は出ているのではないかと思います。その他、ダブルアクセル+トリプルトーループ(2A+3T)ジャンプ、トリプルフリップ+トリプルループ(3F+3Lo)の高難度のコンビネーションジャンプを軽々と決め、単独ジャンプも問題なく決め、200点に迫るぶっちぎりの歴代1位の高得点で優勝でした。


ただ、ハイビジョン放送の映像を見ていると、一つづつ技を決めてゆく真央さんはとても慎重に見えて、スピードが無く演技全体としては薄い印象を受けました。「チャールダッシュ」を演じるところまではこれからという感じがしました。ピアノで言えば、ショパンのピアノソナタ等、技術的に難しい曲を無難に弾いてすごいけれど、曲を深く掘り下げる所まではいっていないという感じでしょうか.....。(ピアノ好きの勝手な感想です)


19:30からの地上派でもう一度見た時は、スピードが無いようには思えなかったので、不思議なのですが、やはり技術的に難しい事を「難しい事をやっています」といっぱいいっぱいで無く、余裕を持って何気なく決めてしまうという所はやはいすごいと思いました。真央さん本人が「ジャンプだけでなくステップやスピン、スパイラル、表現面でもっと上手くなりたい」と課題を挙げているので、その課題を一つずつ克服して、浅田真央の世界が出来上がった時、どんなスケーターになるのか末恐ろしく楽しみです。


2位は村主章枝さんでした。曲はヒーリングミュージック、カール・ジェンキンスの「魂の歌」で村主さんらしい独特の表現でした。フィギュアのシングルではボーカル入りの曲を使う事は禁止されているのですが(アイスダンスはOK)、村主さんは今期あえてこの曲を選んだそうです。ボーカル入りの曲の使用が禁止と言っても、「歌詞」として意味を持った曲が禁止だそうです。歌詞の意味がわかる国のジャッジにその影響があってはいけないという事で、ボーカルを一つの楽器ととらえて意味のない「スキャット」を使う事は良いそうです。余談ですが、カナダ杯の時に泊まったホテルでに、偶然公演に来ていたカールジェンキンスさんも同じホテルで、章枝さんと会われたそうです。試合の時に実際のその歌を歌っている人と会えるってうれしいでしょうし、モチベーションにつながりそうですね。


昨日の村主さんの演技は苦手のトリプルサルコウジャンプが1回転になってしまったところ以外はミスがありませんでした。演技全体もよくまとまっていて、曲を掘り下げてとらえていたと思います。ショートプログラムのボレロもそうですが、音とジャンプを合わせたり、本当に丁寧に表現されていました。本番でこれだけのパフォーマンスができる事がすばらしいです。ただ、新しい採点方では技一つづつに得点がついて評価されるのでトップの浅田選手と技の基礎点だけで10点以上差があります。競技を離れて、演技者としてはピカイチだと思いますが、競技である以上技術力のある若手にはかないません。


村主さんも「ジャンプの種類と数が少ないと印象にもかかわるので、苦手なジャンプ、高度な技にもとりくみたい」と課題としてあげています。10代と違って新しい技に挑むのは至難の業だと思います。演技後のインタビューでこれから演技する浅田選手に対して「浅田選手は私よりもっと難しい事に挑戦しているのでがんばって欲しいです。」とエールを送っていた事にも好印象でした。自分と周りの状況をわかった上で大技のない彼女が挑戦し続ける姿は感服です。もう応援せずにはいられません。


中野選手のフリーはプロコフィエフの「シンデレラ」でした。私自身がプロコフィエフの音楽が苦手で、「シンデレラ」は曲も難しいしいまひとつだと思っていたのですが、ジャンプのミスが2つあったのですが、スピードもあって演技全体としては良かったです。SAYURIの時にはあせっているように見えたのが、シンデレラは少し技と技の間の余裕が少しあったように思いました。


中野選手は、やはりスピンとスパイラルで魅せられるので、プログラム全体にスピードがあると見ごたえがあります。ただ、難点はジャンプのときに巻き足になってしまうのが気になります。それと前傾姿勢とあせっている時のすべりは、見ている方もせかせかしてしまいます。日本の選手層が厚いので、何かひとつ突き抜けないとなかなか日本代表になる事も難しいので、シロウトにはどこをどうしたら良いとはわかりませんが、その何かを突き抜けて、先輩の村主さんを打ち負かす位の自信をつけて欲しいです。


NHK杯の結果はコチラ   各種目をクリックすると得点が見られます。先日はどやらリンクを貼り間違えたようです。後でコソッと直しておきます。


女子の上位選手だけでなくて、ちょこちょこ気になった選手の事も書きたいのですが、今日は心斎橋でお友達とランチデートなので時間がありません。時間のある時に追記してみたいと思います。


それと、コメントを頂いている皆様、ペタを頂いている皆様、BOOKでGOODを押して頂いている皆様、本当にありがとうございます。なかなかお礼に伺えなくて申し訳ありませんが、とても励みになります。