チャンピョンズ・オン・アイス第1部 | のんびり田舎生活

チャンピョンズ・オン・アイス第1部

昨日、チャンピョンズ・オン・アイスの静岡公演のお昼の部に行って来ました。

Champions on Ice はフィギュアスケートの本場アメリカのツアーでプロ・アマ両方のスケーターが出演します。名前の通り、オリンピックのメダリスト達や世界選手権のメダリスト達が出演しますので、試合とは一味違ってショーとしてレベルが高くて本当に楽しめます。日本では初ツアーという事でした。やはり荒川静香さんがオリンピックでゴールドメダリストになった事や日本のフィギュア人気が高まった事が大きかったのだと思います。


今回Champions on Iceを見に行きたかったのは、こんなにフィギュアスケートが好きなのに、生でフィギュアスケートを見たのは4年前の全日本だけで、豪華なスケーター達の名前を見て「静岡なら日帰りで行ける距離なので行きたい」と思ったのでした。


会場へは開演の1時間前より早く到着するようにと家を出たのですが、高速を下りてから道を間違えてしまったのと、会場近くは来場者の車で渋滞しており、始まる45分位前にようやく入場できました。会場の中は既にものすごい人で、とりあえずお昼ごはんをと思っておにぎりやお寿司のセットを買いましたが、食べる場所を探すのも大変でした。食べ終わって自分達の座席を探して上着などの荷物を置いてからお手洗いへと思うと、ここもものすごい列でした。「あと15分しかないけれど開演までに間に合うのか?」と思ったほどでした。なんとか始まる5分前には席に着けました。


ショーが始まると、まず北側のアリーナ席の前に設けられた小さな舞台の上でスパニッシュダンサーが踊りました。残念ながら舞台の後ろ側に当たる席だったのと11列目だったので足元が見えずちょっと残念でした。上半身の動きだけでも素晴らしかったですが.....。


続いてオープニングでスケーター達(多分アイスダンスのスケーター)が舞踏会のような白い衣装で登場。続いて、シングルスケーター達が登場。「おおっスルツカヤ」という声が近くで上っていました。アリーナ席だったのですが、顔まではよくわかりませんでした。


北側にイリナ・スルツカヤ、スルヤ・ボナリー、サーシャ・コーエン・村主章枝さんが並んだのですが、サーシャが立ち位置を間違えたのか、村主さんに腕をグイッと引っ張られるようにして場所を変ったのがおかしかったです。私の席からリンク上では誰がだれかいまひとつよくわかりませんでしたが、男性、女性ペアになって踊り、なんだかワクワクしました。しばらくするお荒川さんが美女役で登場。ランビエールと抱き合ってカップルになったようでした。


楽しいオープニングが終わりいよいよプログラムの始まり(メモしなかったので、順番や内容はかなり曖昧です。)


1.本田武史

3月に引退してプロになりましたが、かつては世界のトップ選手達と争い2度世界選手権で銅メダルを獲得しています。プログラムの曲の紹介のアナウンスが無かったのが残念でしたが、ソルトレークシティオリンピックの時 のプログラム「愛のアランフェスのボーカルバージョンで、衣装もオリンピックの時と同じような感じでした。今シーズンは浅田舞さんがエキシビションで「愛のアランフェス」を滑っているので、知っている人も多いと思います。ショーナンバーなのに、いきなりトリプルアクセルをきれいに決めて続いてトリプルルッツジャンプを決めて驚きました。スケーティングもスピンもとてもきれいでした。後2つのジャンプは抜けてしまい残念でしたが、やはりスケーティングは上手いし表現力もあるスケーターだったのだと改めて思いました。彼のスプレッドイーグルは本当にお手本のように滑らかで、拍手が起きていました。オリンピックの時の動画を見直しましたがやはりイーグルで拍手をもらっています。


2.マリア・アニシナ&グェンダル・ペーゼラ

ソルトレークシティオリンピックのゴールドメダリストです。曲はシャンソン調の曲でした。

アイスダンスを生で見るのは初めてでした。昔はジャンプもスピンもないアイスダンスは面白くないと思っていましたが、氷上でのステップワークは素晴らしかったです。この組の見せ場である、女性が男性をリフトする所では、観客席から「おおっー!」という声が上っていました。


3.イリナ・スルツカヤ

スパンコールがたくさんついた黒の衣装 とシルクハットで登場。曲名はわかりませんが、ミュージカルナンバーのような感じでした。元気一杯に滑っていました。初めのスルツカヤ独特の入り方のトリプルループジャンプがダブルになってしまいましたが、ビールマンスピンやアップライトスピンの早さに驚きました。テレビで見るのと全然違いました。絶好調ではなかったようですが、スルツカヤの明るい雰囲気がパーッと広がり、やはり存在感がありました。やはりスルツカヤの笑顔を見られたのが良かったです。


4.ベセディン&ポーリシュク

氷上でのアクロバットでした。コミカルに難しい事を演じていました。一人の頭の上で片手倒立をしたり、ハラハラドキドキ。地上でもなかなかできない事を氷上でやってくれました。お客さんも彼らのパフォーマンスに拍手喝采でした。言葉で説明してもなかなか伝わりませんが、こんな感じ でした。


5.スルヤ・ボナリー

伊藤みどりさんが活躍しておられた頃からのスケーターで、世界選手権では3度銀メダルを獲得しています。ジャンプが得意な選手でしたが、相変わらず高いジャンプを跳んでいました。ダブルアクセルなどは今でもほとんど助走無しで跳んでいました。現役時代はジャンプの選手というイメージでしたが、スピンもきれいでした。何よりも「スケートが好き」というのが伝わってくるような演技でした。見ていてワクワクしました。



6.エレナ・ベレズナヤ&アントン・シハルリゼ

ソルトレークシティオリンピックペアのゴールドメダルペア。ベレズナヤが白い衣装で登場。曲名がわからない(You are beautiful?)のですが、しっとりとした曲調のナンバーでこのペアらしいユニゾンの美しい演技でした。多分、コチラ のプログラムだと思います。なかなか凝ったプログラムで、デススパイラルが3回続き、3回目のデススパイラルから起き上がる時にベレズナヤがダブルジャンプをしていました。そして、ちょうど私達の北側席の前でスローイングトリプルジャンプを決めたのですが、その迫力に驚きました。シハルリゼが長身なので、リフトも見栄えがしました。このペアの熱心なファンの方がいらしたようで、ロシアの旗を振っていらっしゃいました。二人が退場する時に顔が見えたのですが、ベレズナヤさん相変わらずお美しかったです。


7.ヴィクトール・ペトレンコ

1992年アルベールヴィルオリンピックのゴールドメダリストでウクライナ出身です。アルベールヴィルの時 の記憶はほどんど無いのですが、初代(?)王子様スケーターです。正統派の美しいスケーティングは健在でした。曲名がわからないのですが、シルクハットに黒いスーツで登場して、トリプルジャンプもきれいに決まっていました。スピンも軸がきれいで思わず見とれてしまいました。


8.荒川静香

白い衣装 で、今シーズンのショーナンバーアヴェマリア を披露しました。初めてこのナンバーを見た時は、同じくしっとり系のYou raise me upと雰囲気が似ていて、もう一つピンと来ませんでしたが、さすがに半年近く滑っているナンバーなので、自分のものになっていました。荒川さんののびのあるスケーティング、バランスの美しいスピン、見せ場のイナバウワー、ジャンプもミス無くどこをとっても美しい演技でした。

9.ステファン・ランビエール

オリンピックのシルバーメダリストで去年と今年のワールドチャンピョンです。照明を落としたまま名前が紹介され、何を滑るのだろうか?と思ったらオリンピックのフリーの曲ヴィバルディの「四季」の音楽が鳴りました。照明が明るくなると、シマウマ柄のオリンピックの時の衣装でした。ランビエールといえばスピンという位多彩な高速のスピンを次々に魅せてくれました。まさかこのプログラムが見られると思っていなかったので、うれしかったです。やはり男子のパフォーマンスはスピードと迫力があって、お客さんも思わず手拍子していました。


10.村主章枝

静岡公園には「スペシャルゲスト」として登場でした。衣装はパープルのエナメルのパンツ に短い上着、途中で上着を脱いでベアトップになりました。曲はボサノバのイパネマの娘 (視聴できます。)オリンピックと世界選手権が終わってからショーナンバーはカルメン、ナルニア国物語に続いて3曲目で、ファンの間では話題になっていました。このナンバーはできたてのホヤホヤらしいのですが、キュートでセクシーな感じでした。今シーズン、ショーナンバーに苦手のトリプルサルコウジャンプを取り入れていますが、2回転になってしまい、得意のフリップジャンプも着氷でバランスを崩して転んでしまいました。(私の所からは完全に転んだか手をついたかわかりませんでした)ジャンプをミスしたにもかかわらず、曲のイメージが軽やかでスピーディな村主さんのスケーティングによく合っていました。今まで表現面で色々な事にチャレンジしてきた彼女ですが、とても自然な感じでボサノバが踊れていました。このナンバーは仕上がればとても素敵なプログラムになりそうです。


以上で、第一部が終了しました。製氷の為に約25分の休憩がありました。

相変わらず、フィギュアスケートの事を書き出すと、どんどんとハマって長くなってしまいます。


第二部へと続く