宮脇賣扇庵 | のんびり田舎生活

宮脇賣扇庵

「あづま日記」の途中ですが、今日は「京日記」を書きたいと思います。

昨日はピアノのレッスンで実家に戻っていました。疲れていたせいか電車で本を読もうと思っていたのに1時間以上爆睡していました。ピアノのレッスンは中途半端にしか練習できていなかったバッハを何故か「あなたは1年に1回位、たまにいい仕事をしますね」と誉められた(?)のでビックリでした。


先日、普段からお世話になっている神楽坂にあるうつわやさんのご夫婦と一緒に食事をしてご馳走になりました。そのお礼に何かと思っていたので、私のお気に入りの京都の宮脇賣扇庵さん の扇子を送る事にしました。朝、実家でゆっくりとしてから京都へ出かけました。


宮脇賣扇庵さんは創業文政6年の老舗の扇子屋さんです。去年新店舗に建て替えて、お店が大きくなりました。以前のお店より東に移ったのですが、お店の表が以前のお店とそっくり同じなので、移転直後に来た時は移転した事がわかりませんでした。2階が出来ていたので「あれ?」と思いお店の人に「扇の天井画を2階に移したんですよ」と聞いてやっとわかりました。


さて、お礼の扇子選びは結構時間がかかりました。素敵な扇子はやはりそれなりにお高いのですが、お食事のお礼なのでソコソコのものをご夫婦それぞれに選ぶとなると難しいです。奥様は普段のファッションから黒系のシックな装いなので、シックな扇子を選びました。

扇子 こぶし

扇子の地色が玉虫色です。お花は「こぶし」のお花で白でシンプルです。


扇子 こぶし 裏

宮脇さんの扇子を好きな理由は手書きの絵付けが裏面にもさりげなく入っているところです。


ご主人の扇子は随分と悩みました。気に入ったシリーズものの扇子が何種類かありました。

扇子 うさぎ

写真ではわかりにくいのですが、うさぎの柄が入っています。

扇子 うさぎ 裏

このシリーズは他に「たぬき」「きつね」「とんぼ」等がありました。きつねは3匹いて表情がそれぞれに愛らしく、たぬきはひょうきんな表情で裏面はたぬきの後姿でした。かなり迷ったのですが、たぬきもきつねも化かすものなので無難にうさぎにしました。


お礼用の扇子の他にShuのお母さんに母の日用の扇子も買いました。こちらは写真を撮れなかったのですが、姓にある花の文字が入っているのでその花の柄の扇子を選びました。お礼用に買ったのと同じような黒っぽい地のものが素敵だったのですが、お母さんはわりとかわいらしいものが好きなので渋めのピンク地の扇子にしました。


扇子の図柄のバラエティが豊富なのでお店の人に聞いてみると「専属の扇面絵師がおりますので、その絵師が図柄を考えています。」との事でした。


3本の扇子を選ぶのに小1時間かかってしまい、すっかりお腹がすいたので久しぶりに晦日庵河道屋さん へおそばを食べに行きました。

晦日庵 河道屋

以前はセットメニューはなかったのですが、季節ごはんのセットがあったので「しっぽくそば」のセットにしました。本日のご飯は「筍ごはん」でした。

しっぽくセット

やっぱりおダシが美味しかったです。河道屋さんはお店の風情もあるし、オススメのお蕎麦屋さんです。


この後、Shuに頼まれていた便箋と封筒を買いに鳩居堂さんへ行きましたが、日曜日はお休みという事を忘れていました。大丸に行けば鳩居堂さんのレターセットを置いているので、ブラブラとしながら大丸へ向かいました。大丸でレターセットを買って、私の母の母の日プレゼントをKID BLUEで買いました。今日もピアノの楽譜入りの重いカバンを持っていたので歩き疲れてしまいました。


家に帰ってから、私が愛用している宮脇賣扇庵さんの扇子をひっぱりだして見ると、ちょっとくたびれてきているので、私もお母さんと同じお花の柄の 扇子をそのうち買おうと思います。

扇子 紫陽花

この扇子もお礼に買ったのと同じ玉虫色の地で、がく紫陽花柄です。色合いが気に入っていますが、左の方が少しくたびれてきています。


扇子 紫陽花 裏

裏側も気に入っています。