『カムイのうた』 | 天川 彩の こころ日和

天川 彩の こころ日和

作家・自然派プロデューサーである

天川 彩(Tenkawa Aya)が

日々の中で感じたこと、出会ったこと、
見えたものなどを綴る日記です。

昨日は久しぶりの完全オフ日。
都内も朝から雪❄️の予報が出ていたけれど、ここから先、2月末近くまでノンストップなので、今しか無い!と思い、観たかった映画を朝から一気に3本観てきました。

1本として観た映画は、『カムイのうた』という作品です。




この映画は、「アイヌ神謡集」をこの世に残し僅か19歳でこの世を去った知里幸恵さんと、幸恵さんの類まれなる才能を見出し、この本の刊行をすすめた言語学者・金田一京助先生の話をベースに描かれたオリジナルストーリー。

北海道東川町がアイヌ文化・大雪山文化発信のために製作したものです。

知里幸恵さんと金田一京助先生については、私も長年心寄せ続けており、昨年は「アイヌ神謡集 刊行100年 記念イベント」を文京シビックホールで開催しました。幸恵さんの姪の娘である木原仁美さん、金田一京助先生のお孫さんである金田一秀穂先生、アイヌユーカラの現代の名手・スズサップノ良子さん、そして知里幸恵さんの生涯を一人芝居で演じ続けている舞香さんにお越し頂き、






100年前の偉業を多くの方々と称えることが出来ました。

なので、この映画が制作されている時から観るのを楽しみにしていて…。昨年秋には北海道で先行上映が行われ、ようやく先月末から全国公開されています。

とはいえ、上映館はかなり限られており、都内では渋谷の映画館一つだけ。それも朝の9時45分上映というハードルの高さ。

なぜハードルが高いかというと、実は私、渋谷が苦手で…。磁場がぐるぐる🌀しているというか…とにかく迷子になってしまうのです。誰かと一緒なら、とにかくついて行けば良いので問題ないのですが、一人で歩く時はドッキドキ。スマホのGoogleナビがあっても渋谷だけは、なぜか上手く表示されず(そんなことは無いのでしょうが苦手意識でそう見える🤣)
時間ギリギリに行ったのでは間に合わない。…ということはラッシュアワーの電車に乗る必要があり…。

ま、そんなこんなで、どうにか間に合い観ました!

物語は、概ね史実に概ね添いながら展開されていました。
金田一先生の優しさが伝わる内容だったことも、金田一京助先生大好き人間のワタシとしては嬉しくて…。

作品では、名前も家族構成も暮らしぶりも、ベースにあるものは幸恵さん自身のものとは異なっていましたが、大雪山をバックにした映像は美しく、




全体としてはわかりやすくアイヌ文化が描かれていました。



この映画は、幸恵さんの生涯とか、幸恵さんと金田一先生の物語というより、明治から大正時代、そして昭和にかけてもアイヌの人々が直面していた物語として観る方が良いかもしれません。

あと、作品の中で幸恵さんの伯母・金成マツ(役名イヌイェマツ)を演じた歌手で女優の島田歌穂さんのアイヌユーカラは、本当に素晴らしく驚きでした❣️

色々な意味で見どころ満載です。

公式サイトには、全国で公開中の劇場情報が載っています。

https://kamuinouta.jp