縄文遺跡群が世界遺産に! | 天川 彩の こころ日和

天川 彩の こころ日和

作家・自然派プロデューサーである

天川 彩(Tenkawa Aya)が

日々の中で感じたこと、出会ったこと、
見えたものなどを綴る日記です。

縄文時代の文化や精神性に惹かれ続けて23年。全国の縄文遺跡を地味に(笑)訪れ続けてきた私にとって、この日を迎えたとはまさに感無量。喜ばしい限りです。

個人的には、世界文化遺産に登録された場所のみならず、各地の縄文遺跡や文化が残る場全てがどれも素晴らしく、大好きな場です。


ただ、北海道・北東北の縄文遺跡群(北海道と青森・岩手・秋田の3県)が、2021年7月27日、世界文化遺産に決定したことは、歴史的快挙ともいえるのではないかとも思うのであります。
地元の関係者の方々はじめ、これらの縄文遺跡群を世界遺産に、と長年動かれてきた全ての皆様に感謝するばかりです。

今回、世界遺産となった北海道・北東北の縄文遺跡群は、他の縄文遺跡とどこか異なり、何が評価されたのかというと…。

まずは、自然資源を上手に利用して、1万年以上にわたり人々が暮らしていたこと。

また、環状列石や土偶などの祭祀や精神文化が明瞭に垣間見ることができること。

更に、集落での立地を活躍して、食料を安定的に確保したり、道具を発展させてきたこと。

そして、気候変動や火山などに伴う環境変化にも順応し、集落のかたちを変えながら1万年以上に渡り暮らしを変えてきたこと。

要するに、その他の地域のように農耕文化到来後、土地を大きく改変することなく、海岸や山中など多様な地を活かしながら、多様な暮らしを発達させて、採集、漁、そして狩猟生活を継続しつつ、人々が豊かな精神文化を保持してきたこと。それらの文化遺跡を保存していることが評価されたようです。

でも、先に書いたように、世界遺産に認定されようがされまいが、各地に残る縄文遺跡は素晴らしく、文化は人類の歴史を知る上で、世界に誇るものであることは間違いありません。

私たち日本人は、こうした祖先を持っていることに、もっと誇りを持って良いのではないかといつも思うのです。