【書評】頭のいい人脈の作り方 | 知磨き倶楽部 ~ビジネス書で「知」のトレーニングを!~

【書評】頭のいい人脈の作り方

僕は、自分で言うのも悲しいことだけど、人脈があまりない方だと思っている。

もちろん、それなりの時間サラリーマンをやってきているわけだから、立石氏の言うところの、「お互いに必要性を感じているわけでもなく、価値観も共有していない人脈」や、「必要性のみでつながっている人脈」は、それに応じて持っているけれど、「同じ価値観を共有でき、かつ、お互いの持っている強みを活かせる人脈」となると、急激に細る。


本書の「はじめに」には以下の言葉がある。


本当に必要な人脈は、あなた自身の価値(強み)を磨き、発信し続けていくうちに、「引き寄せる」ことができる


なるほど、そういうことかと。


なんだかブログのコアな読者を増やして、アクセスアップをしていくために必要なことと似ている。

考えてみればもっともなことだけれど、自分を中心とした繋がりを作るという意味で、人脈づくりとファン作りとは根底で通じている。



僕自身の価値って何だろう? 他の人が活かせると思える強みって何だろう?


名刺を作っている最中なので、あらためてこのことを考えさせられる。

発信ツールとしての名刺なのだけれど、じゃあ、そもそも発信すべき内容は何なのかと。


立石氏は具体的には営業の世界での「AIDMAの法則」に則って名刺を作るよう指南している。

※AIDMAは、Attention(注意)→Interest(関心)→Desire(欲求)→Memory(記憶)→Action(行動)という、お客様が商品の存在を知ってから購入に至るまでの段階を示している。


この中で、難しいのがDの欲求。

相手の方に「また会いたい」と思ってもらえるかどうか、思ってもらえるだけの価値を自分が提供できているかどうかがカギ。


名刺だけではなく、ブログやプロフィールも重要なツールなのだから、同じように考えていかなければならない。



人脈のない僕が言っても全く説得力を持たせることはできないけれど、本当に価値ある人脈を作り上げたい人は必読だろう。

特に、人脈を作らなくてはと思いながら、様々な交流会に出かけては名刺を配っているのに、一向にイメージする「人脈」が出来ていないなという「プッシュ型営業」をかけている方は、目から鱗になること間違いない。



【基礎データ】

著者: 立石剛

出版社: 日本実業出版社 2009年6月

ページ数: 189頁

紹介文:

いくら名刺を集めても意味がない!

□夢を描く

□自分をブランド化する

□勉強会を開催する

起業家2000人から学んだ「価値あるネットワーク」の築き方


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立石 剛

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