【書評】日本文学者変態論 | 知磨き倶楽部 ~ビジネス書で「知」のトレーニングを!~

【書評】日本文学者変態論

題名が少しアレだけど、変わっているという意味でとらえれば、著名な文学者は一般的な人とは少しずれた生き方と言うか、感じ方をしたようなエピソードが残っていることが多い。


本書は雑誌『ダヴィンチ』での2年分の連載をまとめたものであり、取り上げた文学者の数は多い。

掲載順に列挙すると、


夏目漱石

泉鏡花

与謝野晶子

二葉亭四迷

志賀直哉

司馬遼太郎

谷崎潤一郎

江戸川乱歩

阿部公房

太宰治

遠藤周作

宮沢賢治

芥川龍之介

梶井基次郎

松本清張

樋口一葉

川端康成

国木田独歩

山本周五郎

森鷗外

島崎藤村

柳田國男

坂口安吾

三島由紀夫


総勢24名だ。

文学を勉強してきた人にはこれでも少ないだろうが、僕のような門外漢からすると、これによって初めて知った著者なり代表作が分かるのであり難い。


ただし、本書は勿論普通の解説本なんかではない。

爆笑問題の二人の掛け合いによって進んでいくのだが、彼らの漫才は独特なものなので、肌に合わない人もかなり出るのではないかと思う。

解説が必要なボケや同じところに収束させるボケなど、好きでないときついかもしれない。


まあ、本書を読んで文学者に関する知識を得ようとか深めようとか、そういうことを考えず、純粋に爆笑問題の「ネタ」を楽しむ一冊。



【基礎データ】

著者: 爆笑問題

出版社: 幻冬舎 2009年3月

ページ数: 246頁

紹介文:

文豪の人生はすべてが波瀾万丈、そして、みんな破綻者で変態だった!!


日本文学者変態論―日本史原論/爆笑問題

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