ニッポン人がアメリカなのだ | あわたまのブログ

あわたまのブログ

ブログの説明を入力します。



2月7日雪降り積もる和歌山にて

昨日2月6日は山口県よりフォトジャーナリストであり32年続く上関原発反対運動に25年間携わってこられている那須圭子さんをあわたまにお招きして

写真家那須圭子さんスライド写真上映会&トーク「わたしの目でみた上関・福島」

を行いました。

寒いなかお越しいただいたみなさまありがとうございます

那須さんの写真集「中電さん、さようなら~山口県祝島 原発とたたかう島人の記録~」の文中に書いてあることで報道写真家の福島菊次郎さんが那須さんに出会った頃に「なぜ上関原発の反対運動をしているのか」と聞くと那須さんは「嘘が嫌いだから」と答え、福島さんは「諸悪の根源は政治の嘘なので核心をついた言葉が印象に残った」と記してある

実は僕は山口県の上関原発反対の現地にいた頃、那須さんとそんなにお話をしたことがなかったのだけど今回来ていただいてお話をしていただいて「嘘が嫌いだから」この言葉どおりな人だなと思いました

僕自身は2009年の10月からしか上関原発反対の現地に携われていないのでそれ以前のお話が聞けたり、より自分事として心に受け止めることができてありがたかったです

三冊の写真集
☆「中電さん、さようなら~山口県祝 原発とたたかう島人の記録~」(2007年10月26日初版発行)

☆「平さんの天空の棚田」(2012年8月15日初版発行)

☆「My Private Fukushima~報道写真家福島菊次郎とゆく」(2013年8月15日初版発行)

の中におさめられている写真、そうでない写真も交えながら年代順に那須さんのお話を聞きながら。

☆「平さんの天空の棚田」、「My Private Fukushima~報道写真家福島菊次郎とゆく」の2冊はあわたまでも絶賛販売中です

「平さんの天空の棚田」には人間の叡智、自然と人間との繋がり、そして何故、祝島のような小さな島の人たちが国や電力会社という大きな組織相手に32年間も闘い続けることができているのか。そんなんがたくさんつまっています

2009年9月田名埠頭にてもやいを結び漁船を繋げて大きな中電の作業台船を入れないように海を守り、阻止をしていた祝島の人たちに対し中電の社員が発した言葉

「あなた方はこれからも一次産業(農業や漁業など)だけで食べていけると思っているんですか?」

一次産業だけで生活をしている祝島の人たちはそれはそれはみんな腹を立てた。そのとき那須さんはこの言葉を祝島の漁船の上で聞いていて、この言葉がずっと頭から離れなかったとおっしゃっていた

何故、祝島のような小さな島の人たちが国や電力会社という大きな組織相手に32年間も闘い続けることができているのか

この問いかけと頭から離れなかった言葉とが合致あったのは平さんを撮影しているときだったそう

「平さんの天空の棚田」にはその答えが写し出されている

「あなた方はこれからも一次産業(農業や漁業など)だけで食べていけると思っているんですか?」

この言葉はわたしたち一人一人の心に投げ掛けられている言葉だと思う

一次産業を破壊し、奪っていく。自然を破壊し、自然からの恵みを奪っていく。この人たちは何を食べ生きていこうとしているのか、自分の子や孫にどんなものを食べさせようとしているのか

お金は決して食べることはできない


「My Private Fukushima」の写真集の文中にある

「フクシマがアメリカなのではない。わたしたちニッポン人がアメリカなのだ。誰にこれを話しても、何を言っているのかという顔をされるか、不快な顔をされた。福島さんにそう言うと「仕方がないよ。僕はヒロシマを、あなたは祝島を知ってしまったと言われた。それならば知ってしまった責任がある。」

僕はこの文章を目にしたとき痛烈に心に突き刺さり、そして刻まれ、そして心の一部となった

4日の「立春・ことほぎ・音読会」でもシェアしようと思ってた言葉

このことのお話をしていただいて、よりこの言葉に共感できることができた

それは祝島に出会うまで原発がこの島に54基も建ち並んでいたことも全く知らず、そして「何も知らず」名古屋の街でうだうだとぐだぐだと生きていて、全く無関心でいた自分という人生経験があったからこそ強く共感することができた

福島県飯舘村の酪農家長谷川建一さん(和歌山にも昨年講演に来ていただいてます)を訪ねたとき菊次郎さんが

「原発ができるにあたって、巨額の金を手にした人もいるはず。でもそれを誰も言わない。まずそれを言って、それから被害を訴えるのでなければ、説得力が無いとは思いませんか」

と長谷川さんに問いかけた

那須さんは自分が聞きたいこととは違ったそう

原爆を落とされた廣島は日本が侵略戦争をしていたときの軍都であった

そして多くの人はそのことにたいし誰も何も言わずであった

「最大の悲劇は悪人の圧政や残酷さではなく善人の沈黙である 」

byマーティン・ルーサー・キング・ジュニア

上関原発がもし建設され、そして上関原発で事故が起きた

目先の金に心を奪われ欲のままに上関原発を推進してきた上関町議員が言う

「俺たちゃ被害者だー!」

全く無関心でいた人たちが言う

「わたしたちは被害者よー」

2011年3月11日大震災、そして福島第一原発事故が起きた

何故起きたのか?

国が悪い!東電が悪い!

もちろん極悪である

けどWhat a 国?

形あるようでないような空なもの

一人一人がつくっているもの

それが国

ミクロとマクロは繋がっている

満月をこえて
太陽をこえて
銀河をこえて
宇宙をこえて

あなたの心に
あなたの心に
あなたの心に
あなたの心に

「フクシマがアメリカなのではない。わたしたちニッポン人がアメリカなのだ」

国なんてものはない

そう、わたしたち一人一人の中に国があるのだ

国とは心

心ない国など滅んでしまえ

僕たちにはフクシマを知ってしまった責任がある

2011年3月11日からもうすぐ3年

さて、どれくらいのニッポン人がフクシマを知ってしまったのか?

全国の学校では今年からまた「原発は安全です」という内容のものが配られ子どもたちは「教育」を受けるのだそう

そして福島では原子力安全キャンペーンをもう一度ゼロからやり直し洗脳しなおすべく「教育」センターらしきものが建設予定なのだそう

国なんてものはない

自分たち一人一人が国である

だから学校に任せずに子どもたちに親一人一人が「教育」をすること

これは日本人がニッポン人となって楽を手に入れて失ったものの一つではないかと思う

福島の原発事故直後、祝島のオバチャンが言ってくれた

「わしら福島の人のためにも絶対上関に原発は建たさんよ」

この国の最後の新規立地である上関原発計画を白紙撤回に導くということはこの島国全体のエネルギー政策を原発ゼロの政策に導くということ

上関が変われば日本が変わる

「命より経済優先」のあべこべな世界を「経済より命」を大切にする当たり前な世界へ戻していくこと

上関には豊かな豊かな生命たちが溢れている

でもこれは上関の人たちだけの問題ではない

この島国に暮らす一人一人の問題

祝島を知ってしまった責任がある僕は絶対に上関原発を建てさせないと改めて心に誓う

那須さん、ほんといい学びの時間をありがとうございました。そしてこれからもよろしくお願いします


和歌山にて嫁が2011年4月29日よりOPENした「Cafe ざっか屋あわたま」

もちろんまわりのみなさんの助けがあってのことですが

2011年12月山口県上関町から住民票を移動し、由羽を授かったこともあり僕があわたまでいろいろとやりだして

そして今思うこと。

11日のローチョコづくりワークや味噌づくりワークは定員が締め切りになるほどなのですべての案内は伝わってキャッチしてもらっていると思うのだけど先日のビキニ環礁水爆実験に関することだったり原発のことだったり、明後日2月9日の9(ナイン)ギャザリングだったり、こういった内容になるとシーンという感じ。

もちろん食も健康も暮らしなどももちろんすべて大切なこと

だけどすべては繋がっている

戦争や核、核発電、基地、ダム、自然破壊、自然再生エネルギーといわれているもの、自殺者3万人、差別などなど

そういったものすべてがわたしたちの暮らしに繋がっている

わたしたちの生き方にコネクトしている

「最大の悲劇は悪人の圧政や残酷さではなく善人の沈黙である 」

byマーティン・ルーサー・キング・ジュニア

2011年3月11日から、もうすぐ3年

「楽しい」というオブラートに包んで。そんな時代は終わった。今、福島第一原発事故が起こってしまっているのだから。今、戦争を始めようとしているのだから。いや、そんな時代はもうずっと前から終わっていた

ニッポンの人たちは楽を手に入れた代わりにたくさんのなにかを失ってしまった

嘘、偽りなく、「楽しいよ」という飾りなく、一人一人が丸裸なこれらの問題にたいし、むき出しの、あるがままの真実にたいし自分事として目を向け真剣に考え話し合いシェアする

目を覚まし立ち上がる

そんな時、そんな今

ギリギリのところ

2月6日はボブマーリー生誕の日

GET UP! STAND UP!

ヒバクは好きですか

戦争は好きですか

不自由は好きですか

「分かち合えば余り、奪い合えば足りず」

そんな平和な世界に戻っていくことを楽しむ

そんな自分に変わっていくことを楽しむ

人のために

人として

誰も悲しまないみんなが笑える世界になったらすげー楽しい

ほんとうに楽しいことしないですか?

誰かの悲しみの上に成り立つ幸せは幸せですか

ほんとうの幸せを手にいれないですか

「フクシマがアメリカなのではない。わたしたちニッポン人がアメリカなのだ」

最近はいっそのこと

「NO NUKES CAFE あわたま」

に名前を変えたいぐらいだと思う今日この頃

ニッポンノミナサン、イカガオスコシデスカ?

知るタイミングも、出会うタイミングも、知らないのも、出会わぬのも、人それぞれ

どう生きるか?どう死ぬか?

あなたの勝手

勝手に生きろ!

選ぶのは自分

だけどあなたの選ぶ生き方はすべてと繋がっている

そう自分

そう自分が生きる道を行け

だけど何時なんどきでも

「嘘をつくな、正直であれ」

そして

「真っ直ぐに生きんさい!」

ということ

「先人からの置き土産」を受け継いで、もう少しだけ置き土産を置いていこう

ここ和歌山にて


真っ暗闇の中で
真っ暗闇の中で
真っ白な子どもたち
真っ白な子どもたち

踊れ踊れ踊れ踊れ踊れ

2月の町に雪が降り積もる
2月の町に雪が降り積もる

あなたの心に雪が降り積もる


2月8日0時3分、和歌山市内にて外はすっかり雪景色で真っ白な世界です

感謝