先週末、関西に行ってきた。
turf とpitchの、
冬枯れの芝を眺めるために。
その1 希望という名の あなたをたずねて
第10回・JAPAN CUP DIRT(G1)の観戦のため
やってきました、仁川・阪神競馬場へ。
例によって新聞を買わず、オッズも見ず
7Rからただひたすらパドックを見て
馬券を買い続けた。
10Rまでに3勝1敗。
ただし、金の厚薄が下手だったため
勝率の割に資金は手元に残らず。
しかもこの日はなぜかオッサン達によく声をかけられ
パドックの馬たちを目を皿のようにして見ている最中に
「姉さん何買うの?」とか「どっから来たの?」とか。
挙句の果てに、ヤニ臭いジイさんが
「目が悪いんで馬体重の増減を1頭ずつ読んでくれんか?」
だと。
しかもこのジイさん、
目だけじゃなくて、耳も遠かった。
「6番馬体重、+2です。」
「あ?」
「+2ですよ。」
「あん?」
「+2っっ!!」
たとえ目や耳にガタがきていても、
欲の皮だけは頑丈な年寄りが集う園、
それが競馬場。
そんなこんなで迎えたメインレース、
第10回・JAPAN CUP DIRT(G1)。
勝ったのは最内枠1番の
エスポワールシチー。
スタートしてから道中、
他の馬に影を踏ませず1人旅。
4コーナー回っても脚色は衰えることなく、
最後は3馬身1/2の差をつけてゴール。
圧巻。
自ら仕掛けてレースを引っ張り、しかも最後は突き放す離れ業を演じて
他の馬を完璧に捩じ伏せた彼には、その馬名の通りの未来が待っているはず。
来年3月に、西アジアのかの地で。
財政破綻さえ起こらなければ、多分。
『希望の都』
『The Road to Dubai』
その2 遠い国へと また汽車に乗る
さて、大阪・万博記念競技場では
今年度のJリーグ最終節が行われた。
残念ながら降格が決まってしまったジェフ千葉との一戦だが
ガンバも優勝圏内から派手に脱落したばかりで、お互いに
モチベーション的に難しい試合。
こういう時に限って怪我人が出たりするのではと心配していたら
中澤が負傷交代で焦ったけれども、大事には至らなかった模様で、一安心。
今だに引き出しが増え続けている遠藤の、
コロコロFKと、UNコロコロPKで2-0。
最終節を見事勝利で飾り、
ガンバ大阪の今年のリーグ戦の全日程が終了した。
☆
試合後。
監督やキャプテン松代の挨拶、選手たちのグラウンド1周、
播ちゃんのラストパフォ-マンス、今年度のリーグ戦の名シーン映像放映など、
セレモニーが盛りだくさん。
今年度も本当に色々あった。
最後の最後で優勝戦線に絡めて、順位3位で来年のACLの権利も手にしたし、
夏場の低調が嘘のような快進撃の後半戦だったと思う。
昨年の今頃のCWC&天皇杯の喧騒と比べてしまうと確かに今年は少し寂しいけれども、
万博でマッタリ過ごして来年に想いを馳せる最終節というのも悪くないなと思ったり。
とにかく指揮官が留任で来年以降も同じスタイルで戦ってくれるというのは
地元ではない場所から応援している者にとっては何よりうれしいっす。
世代交代やスタジアム等の問題は抱えてはいるけれども、
来年も「ガンバが好き」という、ただそれだけの理由で
見ず知らずの人と世代を超えてハイタッチできる日々が続く幸せ。
長くない選手生命の、一瞬の煌めきを追うことができる、
かけがえのない時間ですね。
ところで、リーグ戦は終わったが、
まだ天皇杯・準々決勝が残っている。
しかも相手が先日エラい目に遭わされた鹿島。
どうもあのチームとやる時は巨大ビルを建設するノウハウを持つ集団に
こちとら宮大工たちが挑みます、みたいな、そんなイメージなのだが
何とかここで一矢報いてほしいところ。
とりあえず12日土曜日の仕事を翌日に変更し
再度、鹿島国行き決定。
遠い国へとまた汽車に乗る。
『みんなで拝もう、守護聖人』
『The Show Must Go On 』