腎臓疾患を抱えている小梅のために用意している療法食は
腎臓に負担がかかりにくい無機塩類調整が行われてはいるが、
タンパク質不足という弊害がある。
そのため、妊娠中の猫や
体を作っている真最中の若い猫たちにとっては
よろしくない。
だから、小梅にはその療法食カリカリを、
そしてLimeやChiliには普通のカリカリを
食していただきたいわけだ。
ところが
普通のカリカリを見つけては爆食するのが腎臓疾患猫の小梅で、
(症状を引き起こした原因になっているとも言えるが)
なぜか療法食の方に興味津々なのが若者たち、という
困った事態に陥って早1年。
食事の際、色々と工夫はしてきたものの、
きっちり食べ分けてもらうというのは不可能に近いので
その辺はこちらが対応できる範囲で、というのが現状だ。
小梅の症状は
いまのところ、一進一退。
消炎剤に加え、インターフェロンの服用も始めたのだが
劇的に変化する兆しはない。
ただ、本人はいたって元気。
排尿頻度も尿の見た目も、元気な猫たちと変わらない。
ただ、尿検査をすると
まだ血液反応が+++と++を行ったり来たりしている状態。
というわけで、
心配の種は尽きないわけです。
さて、そんな小梅姐さんですが、
性格の方はと言えば相変わらず。
「あたしを誰だと思ってんのよ」的態度で
我が家の生物界(ヒト+猫)に君臨している。
特に私に対しては完全に
「あたしの保護下に置いている動物」という目つきをして
監視が非常に厳しい。
「勝手なことをやっている」と判断すると
すぐに怒りにやって来る。
例えばTVやPCといった、
顔が画面に向いて集中したまま、というような状態だと
それだけで御立腹。
さらに風呂の時もドアの外で
「ああああんんん」(目の届かない所にいちゃダメ!)と鳴き
あんまりうるさいので根負けしてドアを開けると、湯船の縁を周回して
こっちを見下ろしたり。
もちろん寝るときは枕の真横。
夜中トイレに起きると、中までついてくるし。
まあ、これを慕われているととるか
獣に纏わりつかれていると解釈するかは
置いといて。
それにしても
猫の監視下に置かれながら生活することになろうとは
思わなかったっすね。
「ストレスは良くないです」という主治医・吉川先生の助言の下、
彼女のやりたいように、一応させているわけですが。
★
「あたしの目の届くところにいるの。わかった?」 ・・・・ 「はい」