おめでとう、そしてありがとう、ガンバ大阪! | Bamboo Labo

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本日、15時過ぎ。


「もうお帰りになったらいかがですか、あとは私がやっておきますから」


助手さんにそう言われてその言葉に甘え、
予定より早めに上がらせてもらった。


16時帰宅、観戦準備。
酒とか酒とか酒とか。


そして、現地アデレード時間19:30、日本時間18:00。

ACL決勝、アデレードユナイテッドVSガンバ大阪。

運命のキックオフ。


いざ、アジアチャンピオンへ。



数年前のこと。


ある土曜の午後。


私は休みだったが。
小次郎は仕事だった。


家事仕事を終え、特に出かける予定もないので
のんびりしていた。


当時、まだ猫は
小梅と花梨の2匹だけ。


猫たちをソファの左右に侍らせて
中央競馬中継を見て一喜一憂しながら
時間は流れた。


4時を過ぎた。


最終レースが終了し、テレビを消そうと思ったのだが
何か面白い番組はないかとチャンネルを回していった。


お笑いとか、ドラマの再放送とか、見たいとは思えない番組ばかりの中、
1局だけサッカー中継をやっていた。


もともとサッカーには興味がなかった。


地元には浦和レッズという有名チームがあって
小次郎がサッカーに関わっていて浦和を応援している雰囲気があったので
多少は気にかけることもあった。


だから、レッズが勝てば、「良かったじゃん」ぐらいは言ったけれども
それでも、たとえばレッズの試合がらみで通勤路が混んだりしようものなら
ハンドル握りながら「まったくもう」とイライラしたものだ。


で、その土曜の午後に放映していたのは
浦和レッズの試合ではなかった。


地元の浦和レッズ以外はひと山いくら、いよいよ試合を見る理由がないので
チャンネルを替えようとしたのだが、理由は覚えていないが、
なぜかそのまま見ていた。


多分、小梅が膝に乗っていてリモコンに手が届かなかったとか、
そんなことだったと思う。



そのとき試合をしていた片方のチームがすごい上手いと思った。
パスが足に吸いつくような感じ。


パスを受けてクルっと反転しながら
もう次のパスを出してるし。


サッカーに興味はなく、知識もなかったが
このチームがやたら技術が高そうなことだけは
わかった。


でもただそれだけだった。
で、チャンネルを替えた。


そして


1時間後に再びサッカーにチャンネルを合わせた。


技術は高そうだけど、試合は負けてたあのチームはその後どうしたかな、
ぐらいの軽い気持ちだった。


ところが試合はまだ終わっていなかった。
チームは同点に追いついていて、どうやら引き分けで終わりそうだった。


そして試合終了直前、その上手いチームは逆転した。
サポーターが大騒ぎしている。


見ててなぜか
すごく心に残るものがあった。


それは、とにかくこのチームの
素人目に見てもわかる上手さのせいだったと思う。


選手のことはほとんど知らない。顔がわかるのが数人。
それも小次郎に付き合って代表戦を見ていたから認識できる程度。


そんな、技術の高い
青いユニフォームのチーム。


それがガンバ大阪だった。



あれから数年。


日本のクラブチームの中で
一番質のいいサッカーをしているという自負がある、
ガンバ大阪。


本日、そんなガンバ大阪はアデレードユナイテッドを破って
見事アジアチャンピオンになった。


うれしいなどと言う言葉では言い表せない。


このチームを見つけられて本当に良かった。
このチームを好きになって本当に良かった。


アジアチャンピオンには
次なるステージが待っている。


この攻撃的なサッカーが行きつく先はどこか。

Jリーグ一、温厚な選手たちが紡ぐ連携がどのレベルにあるのか。
見届けることができる幸せを噛みしめたい。


もう一度言う。
何度でも言う。


おめでとう、そしてありがとう、ガンバ大阪!



gambawin