天敵の習性 | Bamboo Labo

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There is no love sincerer than the love of food.


最近夜中に
目が覚めてしまうのはなぜか。


それは、気温が下がって毛布や布団の上に猫たちが集まり
体の上に乗ってきてそのまま寝てしまうので重くてたまらないとか、
あるいは体の上に乗らないまでも、近くにいれば重しとなって
布団をピタッと固定してしまうのでこっちが身動き取れなくなってるだとか、
そんな理由だと思う。


で、こんな時改めて気づくのだ、
「季節(とき)は巡り~また秋が来て~」と。


ところで
数日前のこと。


ベッドの上であまりに体が動かせないので
目をこすりつつ上半身を起こしてみた。


そしたら4匹の猫たちは、私の胸の真横に左右1匹ずつ、そして
残り2匹が脹脛の左右に同じく1匹ずついて、しかも全員その場で
布団をしっかり押さえつける形で寝息をたてていたのである。


これでは寝返りは打てない。
苦しかったわけだ。


この状態は例えば、
解剖皿でピン(猫)で固定されたかカエル(私)とか
あるいは具材(私)をパスタ生地(布団)でピタッと挟み込んだ
ラビオリみたいな感じ。


とりあえず、一番軽い猫にどいてもらおうと
体を抱き上げようとしたところ
「あたし、絶対どかないから!」という目をされてしまい、
じゃあ2番目に軽い猫に少し体をずらしていただこうと思って
抱き上げようとしたところ、これまた「僕もどかないよ!」という目をされたので
諦めた。


というわけで
私の体のサイズピッタリにできた隙間に
仕方なく体を再度滑り込ませ、寝た。


寝返りが打てない睡眠は辛い。



さて


精神的に高揚しているときほど猫をかまいたくなる。
羽交い締めしたくなる。


体に充満している緊張と言う名のガスを抜くためには
あのモコモコした被毛と、何事にも動じない、というか
何事もどこ吹く風の風情に触れることが必要なのである。


そんなわけで
いよいよ明日はACLのsemi final。


弱っている仕草をわざと見せて油断させ、
突然牙をむく習性を持つ生物は自然界にいくらでもいる。


そんな、天敵が繰り出す生き残りのための所業をどこ吹く風と受け流し、
一気に仕留めてもらいたい。