おはようございます。エイベット碓井です。
前回はワクチンのお話。
みなさんやっぱり可愛い愛猫さんに関係することなので
ワクチンの事、興味ある方が多いんだな~と思いました。
今日は、猫エイズのお話をさせてくださいね。
里親募集する子でも猫エイズ陽性の子が一定数いますよね。
我が家にも猫エイズ陽性の保護猫さんが1匹おります。
里親募集なさるボランティアさんも
今猫エイズ陽性の子を抱えている皆さんも
そして今から猫エイズ陽性の子と暮らす方も
ぜひもう1度この病気の事を知ってほしいと思います。
今日のゲストには
TNRでご来院中の元白猫さんにご参加頂きましょう。
「今も、白猫にゃ!」
「すみませんがグレー猫にしかみえません・・」
まず1番気になる 感染について。
この病気は唾液中に排泄されたウイルスが咬傷などから
直接体に入って感染します。
口からの接種による感染は まれ です。
仔猫は産道や母乳から感染することがあります。
「移りにくいってことにゃね?」
「穏やかな猫さん同士ならそういえるかもね。ケンカはダメだね~」
感染から数年は特に症状なく過ごし、
発症すると免疫不全になり様々な慢性症状がみられるようになります。
「難しくて意味がわからにゃいのにゃ」
「つまりは、発症しちゃうと免疫が弱いからほかの病気にもなりやすいってことかな」
発症しない個体もいますが、
無症状の時期でも歯肉炎や舌炎など口腔内トラブルが多いです。
「口の中が臭くなるのはいやだにゃあ」
「ですよねえ・・切実です」
近畿では外猫の感染率は25%ほどです
「え?!めっちゃ多いにゃね」
「はい、残念ながら・・」
猫エイズはウイルスチェックをすることによって診断出来ます。
ただし、感染から2か月ほど経たないと検出できません。
ですので、保護したての猫さんのウイルスチェックが陰性でも
後で検査したら陽性ということもあり得ます。
里親さんに出す前には、必ず再チェックする事をおすすめします。
*6か月以下の仔猫さんは母親からの移行抗体で陽性になる事がありますので
6か月過ぎて再検査したら陰性になっていることもあり得ます。
空気中では長く存在出来ません。
アルコールやせっけんで簡単に死滅しますので、
猫エイズ陽性の猫さんと接したら、せっけんで手洗いすれば大丈夫です。
もちろん人間には移りませんのでご安心ください。
我が家のエイズ陽性ちゃんは、確かに免疫が少し弱いように思います。
何か病気をすると、長引きやすいです。(あくまで碓井家の子です)
けれど、我が家で1番医療費がかかるのは エイズ陽性の子ではなく
エイズ陰性だけど 糖尿病の子です。
動物と暮らすというのは
医療費の事を常に考えていなくてはいけなくて
エイズ陽性だから医療費がかかるかも、とかではなく
陰性であっても、他の大きな病気にかかる可能性もあります。
ですので、医療費という観点でお金がかかるのが不安という方は
そもそも動物と暮らすのは難しいかもしれません。
話はそれましたが!!!
猫エイズの事少しご理解頂きましたでしょうか?(^~^)
外猫さんは25%の可能性でかかっているので
外猫さんを保護して、家猫さんと一緒にする際には必ず検査してくださいね。
隔離するかどうかという事よりも
猫エイズにかかっている、という事を知っておくことがとても大切です。
知っておけば、早め早めの対応ができますから。
次の機会には、白血病のこともお話したいと思います。
長々とお読み頂きありがとうございました!
「とにかく大騒ぎするなって事にゃね~」
「そんな事1回も言ってません・・」
活動をたくさんの人に知って頂く為に、現在ランキングに参加しています。
ぜひぜひ応援の1クリックお願いします
エイベットのHPはこちらです
***************
エイベットは大阪府松原市を拠点に、獣医師が運営する非営利団体です。
*保護動物への医療支援活動(ワクチンや、避妊去勢手術を支援価格でご提供)
*里親探しのお手伝い
*TNR活動支援として、捕獲器の貸し出し、避妊去勢手術支援
等、様々な活動を行っております。
エイベットの支援を必要とされる方や
詳細を知りたい方は、メールでお問い合わせくださいませ。
sokosta@avet-m.osaka.jp
エイベット 相談窓口 担当者 碓井(うすい)