手向(たむ)ける・・</font>黄色い花 </font>黄色い花 </font>黄色い花


こんばんは(^^)/

朝方は雨でしたが、すぐに晴れました♪
雨の月曜日、いややなぁ~と思ってましたが良かったです(笑)

なんと、なんとセミも鳴きました\(◎o◎)/!
…って、セミさんはまだご存命なんですね(^^♪



そういえば、今週後半に10月も中旬に入りますね~
あと2か月半で2016年も終わり・・
『光陰矢の如し』って本当だなって実感します。。。




さて、

今回のタイトル「花を手向(たむ)ける」ですが
わたしたちは死者を悼(いた)み、死後の世界で幸福であるようにと願い
告別式などで、花を手向けます。

また、悲惨な事件のあった場所には台が置かれて、
連日のように多くの人が花をもって訪れます。













これを「献花(けんか)」と言いますが、
キリスト教では仏式のお焼香などに相当するものに献花があります。

1人1本ずつ花をとって、
順番に花の部分を手前にして祭壇の上に置いていく…というやり方で
お供えします。

仏式では、献花はしませんが出棺の時に最後のお別れをしますよね。
この時にお棺の中に祭壇に供花(きょうか、くげ)されていた花を
入れて死者をいたわりますね。これもある意味献花だと思います。


この献花ですが、
いつごろから死者に花を手向けるようになったのでしょうか。


実は驚くべきことが考古学の研究で明らかにされたのですが・・

1950~60年代にかけて、
中東のイラクのシャニダール洞窟遺跡からネアンデルタール人
集団遺体が、アメリカ・コロンビア大学のラルフ・ソレッキ博士によって
発見されました。


遺体はすべて丁寧(ていねい)に埋葬されていて、ネアンデルタール人にも
死者を大切に葬(ほうむ)る習慣があったことが確認されたのは大きな
ニュースになりました。

それ以上に世界に反響を呼んだのは、
幼児と思われる遺体に、「花が供えられていた痕跡」があったことです。


ネアンデルタール人と言えば、
わたしたち「現生人類」の直接の祖先であるクロマニヨン人よりも
まだ古いとされ、人と類人猿の中間に位置する種族です。

※ネアンデルタール人は、約35万年前に出現し、2万数千年前に絶滅
したヒト属の一種である。(ウイキペディアから)



この、ネアンデルタール人が死者を悼み献花をしたことが
明らかになったことで、、次のようなことが想像されます。

それは、かれらに「死後の世界」に対する認識があったのではないか、
ということです。
死者に花を手向けることで、死者の来世での幸福を願ったのでしょう。。


わたしたち「現代人」は、いまだに死後の世界があるかないかと
議論していますね。。。

果たしてわたしたちは、彼らよりも優れているのでしょうか?



最後になりましたが、
このネアンデルタール人の献花を最初に発見した前述の
ラルフ・ソレッキ博士は、数十年の後に同じ洞窟遺跡を訪れました。

その時に、彼の耳に次のような言葉が響いてきたと伝えられています。

「――お帰りなさい、ソレッキ先生。
ここがわたしたちが生まれ育った洞窟です。

先生はわたしたちが決して野蛮人ではなく、人間の心を持っていた
ことを証明してくれた。
それは先生がわたしたちの心を理解してくれたから。

先生の中にもわたしたちの心があったから・・・。――」

















いなか道のブログに、いつも目を通していただき感謝します。

皆さんが、献花をされる機会があったときに、ネアンデルタール人のことを
思い出していただければうれしいです。


それでは月曜の夜、まったりとお過ごしくださいね♪



ほなね(笑)






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