幻の伊プログレ・バンド…“ブオン・ヴェッキオ・チャーリー” (ステーキ店「俺のベコ」がオープン) | 愛しのジャンポール

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友だちはスズメとカエルさんだけ


元BASSIST、現在ALTO SAX吹いてます♪

ヘンな音楽とかフツーの音楽とか、楽器、サクラ大戦、スズメ、カエルさんとか… 
ドーデモイイ日記ですがよろしくよろよろですのだ (・o・)

 
7月31日(金)晴れくもり



みなさま
ごまークマ



ドーデモイイ話ですみませんが、先々週の金曜日から働いております。
脱無職です。

おかき・煎餅の工場なんですが、就業時間が朝6時~昼3時なんです。
力仕事なのはともかく、元々夜型の私には朝4時半の起床が辛くて辛くて。冬になれば尚更でしょう。
今日でちょうど入社して2週間経つというのに、この生活サイクルに全く慣れません。
朝ご飯が喉を通らず無理矢理お茶で流し込んでます。私としては珍しく毎朝のお通じもありません。
一般人の生活サイクルとは合わないので、バンドの練習に出るのも厳しいです。

そして何より辛いのは、とんでもなく暑い!!冷房がない上に火を使っているので死ぬほど暑い。
勤続16年のベテラン社員2人もこの暑さにだけは慣れず、毎年夏に3~4回はダウンするそうです。
首まで覆う帽子を着用するので、作業途中に水道の水を被って頭や首筋を冷やしたりも出来ません。
変人レベルといえるほどの超汗かきでとにかく暑いのが大の苦手という私にとっては、地獄そのもの。

もうバテバテで、仕事中に何度も倒れそうになっています。
情けない話ですが、この仕事、やっぱり私には無理です。

もうあかん、近いうちに辞めます!



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話カワル。





去年5月撮影
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今年3月撮影
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スズメの公園のすぐ近くに派手な牛の絵の建物があります。
かなりのインパクトを放っています。
その絵は去年5月頃に書かれ、お店がオープンするかと思いきやずっと進展しないままでした。



ところが…
最近になって「7月10日OPEN」との貼り紙が!

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奥に見えるのがスズメの公園。




頓挫したかと思っていたその「俺のベコ」が、7月10日にオープンしました。

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この牛を見ると、イタリアのプログレ・バンド、ブオン・ヴェッキオ・チャーリーを想起します。
ブオン・ヴェッキオ・チャーリーをご存知のアナタは、かなり(手遅れレベル)のオタクです♪



入口の上に「ベコステーキ」「トンタマステーキ」「トリタマステーキ」と3種類の写真があります。
とても美味しそうでヨダレが出てきます。

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営業時間は午後6時~10時なんですね。私としてはお昼にやっていたら利用しやすいのになぁ…
このへんは集客の面で場所がいまいち良くないのですが、是非とも繁盛して欲しいです。






さて、牛の絵ということで…
久々に引っ張り出してきて聴きましたYO!



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CDBuon Vecchio Charlie 『Buon Vecchio Charlie』



イタリアの幻のプログレ・バンド、ブオン・ヴェッキオ・チャーリーの唯一作。1970年頃から1972年まで活動していた短命バンドです。メンバーは以下の通り。

ルイジ・カラブロ(g)
リカルド・ベンソン(vo)
サンドロ・チェサローニ(sax,fl)
パオロ・ダミアーニ(b)
サンドロ・チェントファンティ(key)
リノ・サンジョルジュ(ds)

1971年に自主制作で本作のマスターテープを録音。リリースすべくレコード会社を探します。その結果、プログレッシヴな若手バンドのリリースに意欲的なBASFレコードと契約。ところがリリース前にキーボードのサンドロ・チェントファンティが、リコルディ・レーベルから発売される映画のサントラ制作のために脱退してしまいます。結局、BASFからリリース予定だった本作はお蔵入りになりました。

因みにリコルディ・レーベルとは、バンコ、ムゼオ・ローゼンバッハ、エキペ84、フランコ・バッティアート等、イタリアの有名バンド/アーティストを多くリリースするレーベルです。サンドロがバンドを脱退するのも無理のない話でしょう。サンドロはその後リブラ(LIBRA)を結成、オカルト映画のサントラを多く手掛けることになります。リブラにはゴブリンのドラマー、ウォルター・マルティーノも参加します。

お蔵入りになった本作ですが、1990年にエジソンとマーキーの協同レーベル、メロス・レーベルの第一弾として無事にリリースされました。お蔵入りして約20年… 日本人のイタリアン・プログレへの偏愛を感じずにはいられません。因みに私が買ったのは確か1992年で、その時が初リリースかと思ってましたが、1990年なんですね。まぁどっちでもいい話ですが、以前勤めてたCD店で入荷した時のことをよく覚えているので。予約も結構入って即完売。簡易のオビ付きでしたが、オビの数が足らず私はオビなしで我慢したのでした。

さて、音の方ですが、オルガンを中心にサックス、フルートを入れたジャズ・ロックです。サックスはかなり激しく吹きまくっています。全3曲収録のうち、1曲目と3曲目の2曲は10数分に及ぶ大作。1曲目「流れ行く河」はグリークの「ペール・ギュント」の「山の魔王の宮殿にて」をモチーフとしたナンバー。言ってしまえば、ナイスにそっくりです。管楽器が入っているのでリック・ヴァンダー・リンデンのEKSEPTION(※)を思わせる部分もあります。

※EKSEPTIONについては過去に取り上げています↓
 http://ameblo.jp/avant-sax/entry-11740265065.html

2曲目「羊毛の伯爵領で起こる喊声」はフルートが印象的なしっとりとした小品(といっても6分以上ある曲)。キング・クリムゾン「風に語りて」のような雰囲気を持つ叙情的な曲です。そして3曲目「ダンボールを収集する男」は5つのパートから成る組曲で、本アルバムのハイライト。この曲ではムソルグスキー「禿山の一夜」のフレーズを引用。緩急取り混ぜたプログレッシヴな作品です。

バンコのファーストやP.F.M.の『友よ』が1972年、オザンナの『パレポリ』、アレアのファーストは1973年… 本作が制作された1971年のイタリアといえば、まだサイケなバンドが多く、明確にはプログレのスタイルが確立されていない時代。その頃に既にこのような音楽を作り上げていたブオン・ヴェッキオ・チャーリーは、かなり先鋭的なバンドだったと言えます。


Buon Vecchio Charlie-01.Venite Giu Al Fiume





裏ジャケットも印象的↓

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まー。






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