メインロードからビーチにむけてのダートロードをくぐると、
リゾートの看板が見えてきた。
『ゴール!』
さっそくリゾート内にスクーターで侵入すると、
畑を耕していたスタッフを発見。
オーナーと友人であることを説明すると、
日本人スタッフのYUKIさんを紹介するよと言われ、
ロビーまで案内してくれた。
ロビーにつくと番犬4匹に思いっきり吠えられる。
なんと、女性だと思いこんでいたYUKIさんは男性であった。
YUKIさんに自己紹介をし、オーナーと友人であり、
クタからスクーターできたことを告げる。
その短いやりとりで、どこの何者だかわからないおれに、
今日は遅いからリゾートに泊まっていけばと提案してくれた。
稀に、旅人は、一瞬のインスピレーションで、
その人が信用できるか否かを判断できることがある。
少なくとも、おれもYUKIさんのことを、同じ匂いのする人として、
相性はいいものだと感じていた。
YUKIさんもこの短いやりとりで信用してくれたようであった。
聞くところによると、
リゾートはまだオープンしていなく、
プレオープン中のため、スタッフの訓練には、絶好のお客様とのこと。
一瞬で、
お互いの、
需要と供給が合致した瞬間であった。