私が小学校低学年の頃だったと思いますが
学校の体育館で全校生徒が集まって観たアニメ映画
「風が吹くとき」
内容はよく覚えていませんでしたが
お腹の底から、湧き上がってくる悲しみと苦しさが
氷のように冷たくなったり、熱風のように激しく私の背中を押してきたり。。
幼いながらに
とても印象的で、映画の所々の場面が折に触れて思い出されることがありました。
あの時、学校で観た映画はいったいなんという映画だったのだろう?
と、大人になっても時々思うことがありまして
疲れておりましたが
なんとなく、そのような雰囲気のものを探していましたら
見つけました。。。
実に30年ぶり、、ではないかと思うのですが
実は、あの映画は幻だったんじゃないか?
と思ったことがあったほど、見ることができなかった作品でした。
そして
今のタイミングで再び、、、出会いました。
これは偶然でしょうか?
それとも、何かのメッセージ、、、でしょうか?
舞台はイギリス
原爆がテーマの映画です。
おぞましいような場面はありません、
しかしこの老夫婦を見ていると、底冷えがするような寂しさと悲しみ、最後にはとても一言で表せないような深い「愛」を感じます。
今になってもう一度見ると
当時にはわからなかった、もう一つの悲しみと愛を読み取ることができました。
老夫婦は政府の出した手引書に従って
生き残るために懸命に生き
最後まで「きっと助けが来るに違いない」と信じていましたが
最後まで信じていた
政府も手引書にも真実はなく、
夫婦は死の瞬間を二人きりで迎えます
とても穏やかで、愛に溢れた死の瞬間を
ただ目に見えない「神」に対して
祈りを捧げながら
「おお 神よ、幸いなるあなたへ、、、」
「もういいのよ、あなた、ああ、もういいの」
拍手を持って天に迎えられた二人の魂は
きっと願い通り、神に(愛に)救われたのだと思います。
終戦記念日の今日
お子様にも是非見てもらいたいアニメ映画です。
(※人が倒れていくような残酷なシーンはありません)
魂の深いところへ心の奥底の純粋な自分を目覚めさせてくれる素晴らしい映画です。
本日も皆様の御霊がより輝かれますように
お祈り申し上げます