こんにちは!
前回からご紹介している、面白い記事の続きです!きらきら!!

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そんなこんなで、残るは蔵馬だけになってしまいます。
そこで蔵馬は、自分に禁句(タブー)を決めさせるよう要求します。
その禁句とは「あ」~「ん」までの45文字が1分ごとに1文字ずつ使えなくなっていくというもの。蔵馬はこのルールで、文字を使い切る45分以内に海藤に禁句を言わせてみせると宣言!


↑日本語版のルールはこんな感じ!



さて、日本語の45文字を使ったゲームなんて、どう訳しゃいいんだ。
翻訳者が知恵を絞った(?)結果、こういうルールになりました!


"If you let me choose a mutural taboo,
 I'll guarantee to make you say it within 26 minutes."

(もしオレに中立的な禁句(タブー)を決めさせてもらえれば、
26分以内に君に禁句(タブー)を言わせてみせると断言する)

「26分」ってことは、もうみなさんお分かりですね。
そう、日本の45文字ではなく、英語のアルファベット26文字で勝負しようというわけ。


しかし、英語は日本語と違い、子音と母音に分かれている言語です。
日本語は「あ」「い」「う」「え」「お」の5文字がなくなっても話せますが、英語は "A""E""I""O""U" の5文字が使えなくなったら完全終了です。
さらに言えば、英語は冠詞が a なんで a は必須ですし、英語で一番多く使われる文字は e です。なんせ cake とか love とかのように、英語じゃ発音しないくせに e が多用されますからね。A から消えていったら、5分でAとEが使えなくなって終了してしまいます。


何でも世の中には Eを全く使わない英語小説やら母音字にEしか使わないフランス語小説やら、信じられんような代物があるそうですが、ここでそんな神業を駆使しても意味ないので、英語版ではこうなりました!


"It consists of one letter, to which, each minute, another will be added."
(禁句(タブー)は1文字。ただし1分ごとに1文字ずつ増えていく)

"The first will be the letter "Z." After that "Y," and then "X"... and so on, in descending alphabetical order."
(最初はZ、次にY、それからX…。そういうふうに、アルファベットの逆順に加えていく)

"Putting it another way, the letters we can say will vanish, one afeter the other."
(言い換えれば、言える文字が1文字ずつ消えていくというわけだ)

翻訳者が出したアイディアは、逆順でした! 
たしかに、これなら話せなくなるまでに時間がかかりそうですね。

では、ここからは日米を比較しながらご覧ください。




日本語
英語
始め!!

こうして自由に話せるのもあとわずか。

もうすぐ『あ』が言えなくなる
We begin!!
(始め!!)

Our conversational options will diminish minutes by minutes.

(僕らの会話の選択肢も1分ごとに消えていくんだねえ)

↑これを見ると、いまは自由に喋れてますね!にこ

さてさて、どんどん時間がたっていきますよー。。
どうなるんでしょうか(ドキドキ)




日本語
英語
もうこの言葉は使えない…。
『い』もそろそろだぜ
So much for the last letter of the alphabet... And "Y" is next to go.
(アルファベット最後の文字はこれで終わりだ。Yが次に消える)
今のうちにいっぱい言っておいたほうがいいんでないかい?We should say "Y" now while we still may.
(まだ言えるうちにYを言っておいた方がいいんでないかい?)
今9回くらい言ったかな?I just used it four times.
(今俺は4回使ったな)

日本版では日本語版で「い」をたくさん使うことで蔵馬を挑発しますが、英語版では”Y”で挑発していますね。でもあまりうまくない。Yを4回しか使えてないし、自然に使っているのは say と may だけ。youとかを使うなどして、もっと挑発感を出せそうなんですが。



そうしている間にも、どんどん時間がたっていき。
”V”まで消えてしまいました!



このページは日本語とちょっと違ってますね。TUVWXYZの7文字が使えなくなったことで、直訳が無理になってきたようです。「何を狙ってるんだ?」で What を使ってしまうとアウトですので、"I am, I see, less glib..."(なるほど、話しづらいな…)になっています。また、「どこへ?」も Where が使えないので、Going? となっています。「便所」も Toilet と言えないので、"Need a break."(休憩)になり、「しゃべるなよ」は "Don't Speak." と言えないので "No speaking." となっています。

あと、お気づきの方もいらっしゃると思いますが、日本語版だとこの時点で「あ」~「く」までの8文字が使えなくなっているのに、英語版では7文字しか使えなくなっていません。どうしてか不思議に思ったんですが、これはおそらく8文字消してしまうとSが消えてしまうため、"I see." も "As am I." も "No speaking." も言えなくなってしまうからだと思います。翻訳者さん、ご苦労様です。



そして、オチ。あと3文字、「わ」「を」「ん」だけが残ったとき、蔵馬が後ろから「わ!」と驚かします。必死で叫び声を我慢した海藤ですが、振り向いたら蔵馬が変顔をしており、思わず「あはははは」と笑ってしまったために敗北してしまうのでした。




↓英語版ではこちら!



英語版ではA!!!!!と叫んで驚かしていますね。
もしもAから順番に消してたら、最後"Z!!!!"と言わねばならないところでした。いやあ、最後に残ったのがAでよかった。また、アルファベットの語順がAからじゃなかったら、このゲーム翻訳不可能になるところだったね。最後に残ったのが子音だったら叫べないわ。

さて、いかがだったでしょうか。作品はできる限り原語で楽しむべきだと思うわけですが、翻訳は翻訳で楽しみ方があるし、特に原語が読める作品の翻訳は比較しながら読むととても面白いです。語学の勉強にも最適ですので、皆さんも是非日本のマンガやアニメを外国語で読んでみてください。

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記事の内容は、多少割愛させ頂いていますので、
ちゃんと全部読んでみたい方は元記事へどうぞ!
(記事/画像元)MANGA王国



わー楽しかったですね!!
やっぱり、文字遊びとかだと、翻訳は難しい。
翻訳者は悩みに悩んだ事でしょうむっ

でも、本当に原作を翻訳版を見比べて読むと
すごく楽しいと思います!

みなさまもぜひ、お試しください!ハート

引き続き、気になった記事をご紹介していきます!
ではではまたー!




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