1976年6月19日、カール16世グスタフ国王とシルビア王妃結婚式の写真です。
Carlos Gustavo, vestido
1763年から続く現在のベルナドッテ王朝。カール16世グスタフ現国王は、第7代目の国王となります
国王はスウェーデン前国王グスタフ6世アドルフの長男グスタフ・アドルフと、ザクセン=コーブルク=ゴータ公 カール・エドゥアルトの娘シビラの第五子(長男)として誕生。
1973年9月15日に祖父の後を継いで(父親グスタフ・アドルフ王太子は即位前に飛行機事故で逝去)王となり、4日後の9月19日にストックホルムの王宮で即位式が執り行われました。1974年のスウェーデン憲法改正ですべての統治権力を喪失し、儀礼的な国家元首の地位となりました。
王妃との出会いは即位前年の1972年。
ミュンヘンオリンピック観戦の際、現地でカール・グスタフ王子の世話を担当したジルフィア・ゾマラート、のちのシルヴィア王妃でした。
年上でドイツ人の一般市民、父親はドイツ人、母親はブラジル人。婚約当時から、シルヴィアの父ヴァルターが戦時中にナチス党員であったことが一部のユダヤ系の人々に問題視されました。
というのも現ベルナドッテ王朝は南フランス出身の諸侯の血筋で、ドイツとは確執が深く、先の第二次大戦では表向き中立を守ったとはいえ、裏では一貫して親ユダヤ政策をとっていました。
ドイツ人であるということがスウェーデン国民の間に拒否反応があったそうで、結婚にこぎつけるのは大変なことであったそうですが、明るい性格に率直さは受け入れられ、ふたりはは晴れて結婚。
王妃はオリンピックでコンパニオンをしていたとおり、通訳業に長けておりスウェーデン語・ドイツ語・フランス語・スペイン語・ポルトガル語・英語が流暢に話せるそうで。のちに手話も会得。
ディスクレシア(知的能力及び一般的な理解能力などに特に異常がないにもかかわらず文字が読めない学習障害)の障害者支援をおこなっています。グスタフ国王および子供がディスクレシアだったため。
1997年に王妃は国王及びその子女ヴィクトリア王女や、長男のカール・フィリップ王子がディスレクシアを抱えていることについては、1997年にシルヴィア王妃がテレビ番組のインタビューの中で正式に認めています)
ただディスクレシアをみとめるも、「夫には私の助けはいらないわ。自分でなんでもするから」とコメント。
スウェーデン王国は1809年に立憲君主制が成立して以来、国王を元首としています。1976年から王位継承法を長子優先に改正する議論が始まり、1980年にヨーロッパ諸王国の中でいち早くそれを実現させた国です。
男子優先の国であったため、4人の姉がいますが、現在のカール16世グスタフ国王も1946年に待望の王位継承者として誕生し、1973年に即位しました。
現在の第一王位継承者であるヴィクトリア王女は1977年、カール・グスタフ国王とシルビア王妃の第一子として誕生。1979年にはカール・フィリップ王子が誕生しましたが、既に社会では男女平等についての意識が高まっていたこともあり、王位継承法改正の議論は凍結することなく、1980年にヴィクトリア王女が正式に第一王位継承者と決まりました。
この度エステル王女が誕生したことによって、今後スウェーデンは、自国史上初めて2代続けての女王国となる予定です。
8年の交際の末、2010年10月スウェーデン人であるオロフ・ダニエル・ウェストリング氏 (現Prince Daniel of Sweden, Duke of Västergötland ヴェステルイェートランド公爵ダニエル殿下)と結婚。シルヴィア王妃と同じ王冠でした。
そのヴィクトリア王女が、2月23日午前4時26分、第一子を出産。身長51cm、体重3280g。昨年8月中旬にご懐妊が発表されてから待ち望まれていた、将来の王位継承者の誕生です。
誕生の翌日には国王によって、エステル・シルビア・エヴァ・メアリー、通称エステル王女という名が発表されました。
1972年 王子として、ドイツの一般市民シルヴィアと出会う
1973年 「最後の」国王(国家元首)に即位
1974年 憲法改正で元首の座を降り「国家の象徴」に。
1976年6月19日 ドイツの一般市民シルヴィアを結婚
1997年 ヴィクトリア王太子 誕生(現36歳)
1979年 カール・フィリップ王子 誕生(現34歳)
1980年 女性に王位継承権が認められる。
1982年 マデレーン王女 誕生(現30歳)
1991年 EU加盟申請(交渉を経て95年に正式加盟)
1996年 ヴィクトリア王太子 拒食症発症
1997年 王妃、夫と子女のディクレシアを認める
2002年 ヴィクトリア王女が拒食症を患った際、マデレーン王女の勧めでスポーツトレーナーを付けることに。未来の夫となるスボーツジムの経営者だったダニエル氏。
2008年夏 ダニエル氏はドロットニングホルム宮殿の一角に引っ越し。王族の一員となる為の教育をスタート。
2009年2月24日、ヴィクトリア王太子 正式に婚約が承認。
2009年8月 マデレーン王女 2002年から交際を続けてきた弁護士・ヨーナス・ベリストロームとの婚約を発表。
2010年4月 マデレーン王女 ベリストロームとの婚約を解消
2010年10月 ヴィクトリア王太子 結婚
2012年2月 ヴィクトリア王太子 エステル王女出産
2012年12月 同国で開かれたノーベル賞受賞者のための晩さん会でマデレーン王女が、医学生理学賞の山中伸弥京大教授にエスコートされる。
2013年6月 マデレーン王女結婚 相手は英国出身の米国人で、ニューヨークの銀行に勤務するクリストファー・オニール