アンジェリーナ・ジョリー 監督2作目は日本軍捕虜だった元オリンピック選手の映画『アンブロークン』 | Time Tested Beauty Tips * Audrey Hepburn Forever *

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私の大好きな 美しいもの、綺麗なもの、かわいいもの。 そして 美しい人、綺麗な人、可愛い人をご紹介したいです。
麗しい、美しい、 愛しいものを......
オードリーをはじめとするハリウッドセレブからダイアナ妃やグレース・ケリーなどの各国 王室・王族も。

イギリス政府が進めている紛争地での性的暴行を食い止める活動を支援しているアンジェリーナは、ローラ・ヒレンブランド著のベストセラーノンフィクションを映画化する新作『アンブロークン』のメガホンをとりました。全米公開は2014年12月25日、米ユニバーサル・ピクチャーズが発表したもので、アカデミー賞レースを意識した公開日設定となっています。

Time Tested Beauty Tips * Audrey Hepburn Forever *-アンジェリーナ・ジョリー 子供

(素晴らしい小説を読み、ルイス・ザンペリーニの英雄伝に心を打たれました。byアンジー)

第2次世界大戦中の日本軍によるアメリカ人捕虜虐待の実態を描いた小説「Unbroken: A World War II Story of Survival, Resilience, and Redemption(原題アンブロークン:ア・ワールド・ウォーII・ストーリー・オブ・サバイバル、レジリエンス、アンド・リデンプション)」は映画『シービスケット』の原作者ローラ・ヒレンブランドが、現在95歳のイタリア系アメリカ人男性ルイス・ザンペリーニの生涯を描いた小説。

1936年ベルリンオリンピックで陸上選手として活躍(当時19歳)。メダルは獲得できなかったものの、力走が観戦中のヒットラーの目にとまり、ヒットラーと握手をしたという逸話の持ち主。

第2次世界大戦中にアメリカ空軍パイロット/B-24爆撃機の銃撃手としてしていましたが、1943年5月ハワイ・ホノルルから飛び立つも飛行機墜落により47日間太平洋を漂流しサメとの戦い、ホノルルの南西3900㎞にあるクェゼリン島にたどり着き、日本軍の捕虜となり、元オリンピックランナーという経歴で処刑を免れたザンペリーニは日本へ送還される。大船、大森、直江津と各地の捕虜収容所を転々とし、そこで渡辺(あだ名はBird)という下士官から執拗かつ徹底的な虐待を受ける。


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「何千人もの捕虜たちが、殴られたり焼かれたり、銃剣で刺されたり、こん棒で殴られたりして殺され、銃殺され、人体実験で殺され、(日本の)人食いの風習で生きたまま食われた。ごくわずかしか食事が与えられず、不潔な食品や水のために、さらに何千人もの捕虜たちが餓死し、容易に予防できるはずの病気のために亡くなった」


捕虜に対する虐待は日本軍の特異なカルチャーにその原因の一端をみているそうで本書は次に引用。


「当時の日本陸軍では、下士兵に対する殴打は日常的に行われていた。『鉄は熱いうちに打て。兵士は下っ端のうちになぐれ』ということが兵士の間ではよく言われていた。『殴られてはじめて強い兵士ができあがる』とも言われていた。すべての日本兵にとって、特に下級の兵士たちにとって、殴られるのは避けられないことだった。」


1945年8月の終戦を迎え捕虜から解放され米国に帰るが、その後 PTSDに悩まされる。ルイス・ザンペリーニは、1998年の長野オリンピックで聖火を持って走るために日本を再訪。かつて捕虜として収容された直江津の町を歓声と拍手に包まれて聖火を掲げて走った。...という実話を描く




※途中捕虜を虐待していたのだから、東京などへの空から無差別攻撃(大空襲)や、広島と長崎への原爆投下はしかたがなかった、米軍はビラ配っていたけど隠ぺいした人がいたから悪い、という、論理を展開、戦争を終わらせるためには、原爆投下はしかたがなかったという、アメリカ人の保守層を中心とした典型的な思考も。

捕虜や家族・友人などほぼアメリカ側だけの視点で書かれています。日本側はほぼ出ておらず、Birdさんは、逃亡したらしくその後消息不明。っていうか、ノンフィクション風小説だと思うんですけどね。


この作品は2012年ニューヨーク・タイムズ紙の週間ベストセラーリストの単行本ノンフィクション部門でトップ5に13週連続でランクイン。2012年の映画化発表に際し、アンジェリーナは「ローラ・ヒレンブランドの素晴らしい小説を読み、ルイス・ザンペリーニの英雄伝に心を打たれました。わたしはすぐに映画化する機会を得ようと動き出したんです」とコメントを寄せました。





製作を手掛けるのは、ユニバーサル・ピクチャーズとウォルデン・メディア。すでに、『マディソン郡の橋』で脚本を務め、『P.S. アイラヴユー』では脚本だけでなく監督も務めたリチャード・ラグラヴェネーズが手掛けた脚本に、『グラディエーター』『エリザベス:ゴールデン・エイジ』『レ・ミゼラブル』のウィリアム・ニコルソンが手を加えた脚本が完成。

ザンペリーニ役に抜擢されたのは、22歳のイギリス人俳優ジャック・オコンネル。トロン:レガシー』『オン・ザ・ロード』のギャレット・ヘドランドが、捕らえられた収容所の捕虜のリーダーという助演で出演。


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2012年5月、エリック・ローマクスが執筆した自叙伝「泰緬鉄道 癒される時を求めて」を基に映画化する「The Railway Man」→

主役エリックにコリン・ファース、その妻をニコール・キッドマン真田広之ステラン・スカルスガルドもキャストに。

第2次世界大戦中にシンガポールで日本軍に捕われたイギリス軍将校エリック・ローマクス(エリック・ローマックス)が鉄道建設現場でスパイ容疑をかけられ、地獄の拷問を受けつづけ、 ビルマとタイを結ぶ「死の鉄道」と呼ばれた過酷な建設工事に従事させられ、精神的なダメージを受けながらも 30年後にその拷問に立ち会った元憲兵隊(日本兵士の通訳をしていた永瀬さん)と再会するという実話....心にしこりを持ったまま交わしたはじめた手紙は、ローマクスさんが永瀬さんも眠れぬ夜を過ごすほど戦争の記憶に苦しんでいることを理解するにつれ、癒し合うものに変わっていく。


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ニコール・キッドマン&ヒュー・ジャックマン主演でオーストラリア政府のバックアップのあった映画「オーストラリア」では歴史上、上陸していない日本兵がオーストラリア大陸に攻め入ってくる描写がありました...(遠い目)

太平洋戦争の最中、日本軍によって行われたオーストラリア・ダーウィン湾の空襲を描いた戦争ロマン。ニコールとヒューとのラブロマンスの大部分の撮影現場は大洪水の被害で撮影が延期に。→




「ザ・パシフィック」 トム・ハンクスとスティーヴン・スピルバーグが名を連ね太平洋戦争での米兵と日本兵を客観的に描くドラマ「日本軍を恐れるあまり米軍が日本軍にした仕打ちを知るべき」→


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ジョリーは、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争により敵同士になってしまった恋人たちを描く『イン・ザ・ランド・オブ・ブラッド・アンド・ハニー(原題)/ In the Land of Blood and Honey 最愛の大地』(2011)で監督デビューを果たし、その手腕が評価されました。



個人的には歴史を学ぶのは大切ですし、大好きだけれど、「内側や今起きていること」にも目を向けたほうがいいと思います。特にアメリカとアメリカ人は。アンジーにも紛争地に赴くことと同じように国内の暴力や問題を扱ってほしい...。

アメリカ先住民のインディアンの迫害や虐殺、略奪に始まり現在も彼らをダメにするような政策、黒人奴隷や人種差別。近しいところではイラクでの米軍の暴行・残虐行為、キューバ・グアンタナモ収容所、イラクアブグレイブ刑務所の囚人虐待問題,、沖縄などを含め米軍基地の周りでの犯罪...。


米国大学1年生の時、授業で、「沖縄を中心とした在日米軍はアジアの安定にとって必要であるが、日米安保を堅持するには地位協定の犯罪者引き渡しに関しては厳格に取り締まれよ、と思います。」と基地のある地域に住んでいた日本人にリサーチし、米兵の日本での交通事故や性犯罪についてを発表すると、「そんなニュース聞いたことがない!本当の話?」と先生を含めクラスメイトが驚いていたのですが、イラク派遣から戻ったクラスメイト2名が「すべて真実だろう。アメリカは世界の警察を名乗っている、自分も信じていたが、戦地で意識が変わった。兵士も民間人も戦争で得るものはない。巻き込まれたり命を落としたいわけがない。」「米兵の横暴な態度は...」と思わぬ援軍に驚きました。

美術史のクラスでも戦争や核、原爆、平和は作品に大きな影響を及ぼしており、クラスメイトからの無知な意見にプロフェッサー(白人)が今でも苦しんでいる人がいることや、論理的に愚かさを日本人以上に説いていて驚かされました。



今は知性や過去からの教訓で抑え込んでいますが、人間の歴史が始まってから争いは消えないですし、とはいえ「欲」や「興味」がなければ成長はしないですし、それぞれの国がそれぞれの立場で戦争について主張をすると思っています。両者考え方の違い、対立が絶対的に発生するもので、どちらが正しいとは言えない問題です。

日本の軍人さんは命令に従いただ国と家族を、誇りを守り貫いた...そういうと一部から怒られそうですが、近代...アジアがほぼロシア・ヨーロッパの植民地になりつつあったのを止めたのが日本であったのも事実。


英国のパキスタン、インド、バングラデシュ、ミャンマーへの植民地化、中国への進出。ポルトガルによるマラッカ王国(現:マレーシア)の征服、スペインによるフィリピンの征服。オランダは19世紀初頭に、スマトラ島、ジャワ島、ボルネオ島、セレベス島など(現、インドネシア)、マレー半島(現、マレーシア)等を植民地化し、フランスは19世紀後半に、カンボジア、ベトナム及びラオスを相次いで植民地化。アメリカが石油、燃料や鉄を日本に輸出しないといった経済政策に。

日本が動かなければ、アフリカ、中東、だけではなくアジア全域はどこかの国の植民地であった可能性が高かったのですが、無謀な戦いに日本は何度か勝ち、負けを感じながらも食いしばり、アジア中東やアフリカの人たちにも有色人種が何か劣っているわけではないということを証明したことにもなりました。


アンジェリーナ・ジョリーが今回の非常に難しいテーマの映画をどんな作品にしてしまうかは今のところ解りません。資金の出所によっては反日プロパガンダ映画に成り下がってしまう可能性はあります。

広い心を持って、映画の内容を待ちたいですが、「反日映画」と言うより、常に戦争と隣合わせで生き続けなければならない気質のアメリカさん、そして日米同盟の中で過去現在において、双方の痛み...戦争が土地も人も傷つけ、ほぼ誰も得をしないということを共有出来ているのを描けているといいですね。(上からでごめんなさい)



原作者ローラ・ヒレンブランド Laura Hillenbrandの経歴とモデルとなったルイス・ザンペリーニ(現在96歳)→