皆様の気分がちょっとダウンしてしまうかもしれませんが...アンジーの最新作『アンブロークン（原題） / Unbroken』で日本人役の方が決まったそうですね。日本人の母と在日韓国人二世の父の間に生まれたミュージシャンの雅-MIYAVI-。1981年生まれの32歳。奥様は両親が日本人、生まれ・育ちはハワイのmelody。
写真は2013年10月26日、『アンブロークン』を撮影しているオーストラリア。
Angelina Jolie out shopping for Halloween Supplies with her kids Vivienne, Knox, and Pax in Gold Coast, Australia on October 26, 2013.
ノックス君がシャイロちゃん化
映画『シービスケット』の原作者としても知られるローラ・ヒレンブランドが1936年のベルリン・オリンピックに陸上選手として出場したこともあるルイス・ザンペリーニの生涯を題材に執筆したノンフィクションといわれる小説が原作。（ごぼうを渡すと、木の根を渡された虐待だ！というストーリーもあり）第2次世界大戦中、日本軍の捕虜となったルイス・ザンペリーニが過酷な日々をいかに生き抜いたかを描いているそうです。
Deadline.comによると、雅-MIYAVI-が演じるのは、ルイスを目の敵にする残忍な看守の「ザ・バード」ことワタナベ・ムツヒロ。映画で重要な役割を果たす役のため、キャスティングは難航を極めたというが、雅-MIYAVI-を起用することに落ち着いたとのこと。撮影はオーストラリアで行われ、全米公開は2014年12月を予定。
詳しい映画の内容はこちら：
アンジェリーナ・ジョリー 監督2作目は日本軍捕虜だった元オリンピック選手の映画『アンブロークン』→●
【追記】原作者インタビューより
原作者ローラ・ヒレンブランド Laura Hillenbrand（女性、46歳）は大学時代「慢性疲労症候群」に悩まされ25年もの間苦しみ、一時はうつ病になりこの本の執筆中は何か月も自宅から出られずベットから起き上がることも難しかったのだそうです。
作者によると、「ザンペリニ氏という一人の人物によって実証された生存、頑固さ、粘り強さ、そして赦しがもつ類まれな物語」、このモデルとなった男性の「不屈」の精神に支えらえて作ったとか。
インタビューはすべて電話によって行われ、執筆中は一度も会わず出版後1年ほどして初めて会ったそうです。また資料のリサーチは7年かけたとか。日本人を均一のイメージで書かないよう気を付け、捕虜を助けようとした親切で寛容な民間人の話も取り入れたそうです。
モデルとなったルイス・ザンペリーニは現在96歳でご存命です。
解放された後は怒りで酒におぼれる日々が続き、ワタナベを殺しに行くことばかり考えていたけれど、離婚寸前の妻から説教を聞きに行こうとすすめられ、「神」と出会ったとか。ある夜ザンペリニ氏は神の声を聴き、ワタナベをゆるし、心の平安を取戻し、1950年には戦犯として巣鴨拘置所で服役中の捕虜収容所関係者に赦しの言葉を伝えるために来日。
ワタナベは死亡したと告げられますが、実際は逃亡して生き延び2003年に死去しているとか。98年長野オリンピックで聖火を持って走ったザンペリニ氏ですが、97年ワタナベ氏は米ＴＶのインタビューに答えているそうです。