2月27日(日本時間28日)、米カリフォルニア州ロサンゼルスのハリウッド・コダックシアターで行われ、第83回アカデミー賞(the 83rd Annual Academy Awards) 主演女優賞は、『ブラック・スワン』(5月13日公開)のナタリー・ポートマンに決定しました。
今春に出産予定の妊婦であるナタリーは、美しいRodarteのパープルのドレスで登壇し、受賞の喜びを語りました。本作で振付を担当したバレエダンサーのバンジャマン・ミルピエと婚約中で、現在妊娠しています。
「ブラック・スワン」は、ニューヨーク・シティ・バレエ団に所属するヒロインのニナ(ポートマン)が、新プリマバレリーナの座をめぐってライバルダンサーと競ううち、精神的に追い詰められていく姿をミステリアスに描くサイコスリラー。ポートマンは、全編を通じて本格的なバレエを披露している。主演女優賞を含め、今年度のアカデミー賞主要5部門(作品賞、監督賞、撮影賞、編集賞)にノミネートされた。ポートマンは本作で第17回全米俳優組合(SAG)賞、第68回ゴールデングローブ賞主演女優賞(ドラマ部門)も受賞しています。
ナタリーは81年イスラエル生まれ。リュック・ベッソン監督作「レオン」(94)で映画デビュー。マイケル・マン監督の「ヒート」、ティム・バートン監督の「マーズ・アタック!」、ウッディ・アレン監督の「世界中がアイ・ラヴ・ユー」など、有名監督の作品に出演してキャリアを重ね、98年、ジョージ・ルーカス監督の「スター・ウォーズ」新3部作(99、02、05)のヒロイン・パドメ役でスターの地位を確立。「クローサー」(04/マイク・ニコルズ 監督)で、アカデミー助演女優賞に初ノミネート。09年には「ニューヨーク・アイラブユー」で短編監督デビューを果たしています。
ドアップ
少女時代にバレエを学んだ経験があったナタリーだが、本作の撮影にあたり、10ヶ月間、連日5時間のハードトレーニングを積み、バレエに全身全霊を捧げたヒロインのニナになりきりました。プレッシャーにより極限状態い追い込まれるニナの繊細な心の内を表現しただけではなく、バレエのシーンもほとんど吹き替えをせずに、演じ切りました。
「ありがとう。信じられない」と涙ぐんでスピーチをするナタリーはまずは両親に「私に命を与えてくれたことに感謝します」と語った後、本作のキャストやスタッフ、『レオン』のリュック・ベッソンなど、たくさんの人々にお礼を語った。
お腹の子のパパであるベンジャミン・ミルピエも一緒でした。ナタリーはすでに、ライフ&スタイル誌で、ふたりの子の性別は男の子であることを明かしています。公私共々、順風満帆な彼女は世界中から羨望の眼差しを浴びています。