元英国王妃ダイアナ。正式称号はHer Royal Highness Diana Princess of Wales（ウェールズ大公妃ダイアナ殿下）。36歳というあまりに短い人生でした。
名前：
（1961年7月1日-1975年6月9日:出生から父の伯爵位相続まで）
ダイアナ・スペンサー（子爵）令嬢
The Honourable Diana Spencer
（1975年6月9日-1981年7月29日:祖父死去による父の伯爵位相続から結婚まで）
ダイアナ・スペンサー（伯爵）令嬢
The Lady Diana Spencer
（1981年7月29日-1996年8月28日:結婚から離婚まで）
ウェールズ大公妃殿下、スコットランドではロスシー公爵夫人等
Her Royal Highness The Princess of Wales
（1996年8月28日-1997年8月31日:離婚から死去まで）
（元）ウェールズ大公妃ダイアナ
Diana, Princess of Wales
誕生日：1961年7月1日
身長：177cm
父：ジョン・スペンサー8代伯爵
（ダイアナが産まれた時は7代目が存命だったためオールトラップ子爵）
スペンサー家は15世紀にチャールズ1世からスペンサー伯爵の地位を受けます。婚姻関係によって(ステュアート朝のイングランド、スコットランド、アイルランドの王である)チャールズ2世（在位1660-1685年）の血筋も受け継いでいます。1714年にスチュアート朝は後継者が成人せず断絶。
母：子爵夫人フランセス/現・フランセス・バークロシュ
実家のファーモイ男爵家はノーフォークの名士。
再婚したバークロシュ家はダイアナ妃ののちの因縁のカミラと親戚関係。
夫：チャールズ皇太子（ウェールズ大公）
現ウインザー朝の王位継承者１位。
ウィンザー家よりも古く、濃い血をひく旧家の王族（スチュアート朝・チャールズ2世）の血を引くダイアナ妃とは７また従兄妹になるそうです。
趣味は狩猟、ポロで無意味に動物を殺す行為をダイアナは嫌ったそうです。
強く男子を望む両親のもと、3女として産まれ、両親の冷え切った関係に幼いころは自分の存在に否定的だったダイアナ。
弟のスペンサー9代伯爵
ダイアナ令嬢。8歳
1976年、姉とダイアナ。
保母時代。1980年。噂の頃。
ダイアナはスイスにあるフィニッシングスクールを卒業後、社交界にデビューし、1978年11月にバッキンガム宮殿で開かれたチャールズ王太子の誕生日パーティーで将来の夫と対面します。
ダイアナがこのパーティーに招待されたのは長姉のセーラが1977年から1978年にかけてチャールズ王太子と交際していたことからです。姉の交際はうまくいきませんでしたが、ダイアナは姉の恋人に憧れを抱き、チャールズはスペンサー家のことを知っていました。
1980年7月ダイアナは再びチャールズと出会い、交際を深めていきます。チャールズには既に既婚の恋人のカミラ・パーカー・ボウルズがおり、カミラがチャールズに「家柄（血筋）、容姿、処女、若くて賢すぎないコントロールのできる」20才のダイアナとの結婚を薦めたと言われています。実際に婚約発表後に、チャールズがダイアナの相談役として用意したのはカミラでした。
チャールズとカミラの出会いは1972年。
1970年前半、ポロ・マッチの間に会話を交わすカミラとチャールズ皇太子。
カミラが近衛儀仗騎兵隊大尉アンドルー・パーカー・ボウルズ（後、英国陸軍准将、獣医学校校長）と付き合っている時、アンドルーの友人であるチャールズと出会います。チャールズはポロと狩猟という共通の趣味をもつカミラを愛するようになったものの結婚の申込を引き伸ばしたため、カミラはアンドルーと結婚。しかし、結婚後もチャールズとの関係が続きました。
1980年、 Diana with Camilla.
Here she is seen walking with the future princess Diana Spencer at Ludlow racecourse in 1980, in which the prince was competing.
出来のいい姉に劣等感を感じた少女時代。
憧れの姉が一時交際したあこがれの男性、その男性は本物の王子様。
遠い存在の彼が自分に手を差し伸べてくれ、ずっとどこか存在価値を探していた自分の新しい未来へのはかない夢が芽生えた...そのシンデレラストーリーに世界中が熱狂したころ、王室という異世界に入るため、親、友人、いろんなものを捨て遮断されていく中、未来の夫が相談役として紹介された女性が、未来の夫の長年の恋人だと知ったら...。
Princess Diana blamed the collapse of her marriage to Prince Charles on his relationship with Mrs Parker Bowles.
1980年10月24日
婚約している女性は...幸せなはずなのに...。
裏切りに傷つきながら、自分でコントロールできぬほどの大きな力が引き返すことを許されない結婚は近づいていく。結婚式までに痩せてしまった姿に世間は「美しくなった」と評価しましたが、チャールズからは「みすぼらしいからこれ以上痩せるな」と冷淡に言われ、新婚旅行先ではカミラがチャールズに2人の秘密の呼び名で手紙を送ってきたことを知り、機能しない結婚生活を送りながらも健康な2人目の子供、ヘンリー出産後、チャールズと対面してかけられた最初の言葉が 「また男か。女の子が欲しかったのに。しかも赤毛じゃないか。」チャールズはそのままポロに出かけてしまい、実家のスペンサー家の特徴でもある赤毛を馬鹿にされ、ダイアナ妃は深く傷つき完全な亀裂が入ったといわれています。
ダイアナの死後、カミラはチャールズと結婚し（ウェールズ大公妃殿下）となるはずでありましたが、世論を受け入れ、彼女はPrincess of Walesの称号を呼称として用いることを辞退し。
チャールズが保持する称号の1つであるコーンウォール公爵位に基づき、Her Royal Highness The Duchess of Cornwall（コーンウォール公爵夫人殿下）と呼ばれます。
