アン王女の登場のシーン。
セリフなど必要のない美しさ
親善旅行中のアン王女、迎賓館でのパーティで各国の王族の方とご挨拶中のおちゃめな靴のシーンも素敵でした。
迎賓館を飛び出したアン王女は強力な眠気に勝てず街の中で眠ってしまいます。
そんな彼女を新聞記者のジョーが半強制的に面倒をみることになりますが、アン王女はおちゃめっぷりを発揮していきます
ローマでの休日を過ごした後自ら迎賓館へと戻り、自分の運命を受け入れ、生きていくことを決めたことを宣言します。
迎賓館での記者会見つづきです。
【Embassy, Reception Room. Day.】
MASTER OF CEREMONIES: Photographs may now be taken.
AMBASSADOR: Thank you, ladies and gentlemen. Thank you very much.
IRVING: Irving Radovich, C.R.Photo Service.
PRINCESS: How do you do?
IRVING: Uh... May I present Your Highness with some commemorative photos of your visit to Rome?
PRINCESS: Thank you so very much.
JOE: Joe Bradley – American News Service.
PRINCESS: So happy, Mr. Bradley.
たったこれだけの会話。
本当に切ない、けれども十分。
わたしは、ローマの休日の中でこのシーンが一番好きです。
アン王女が涙をためながらジョーを見つめ去っていく姿が...
別れの切なさを噛みしめつつ、ジョーは長い長い迎賓館の廊下を最後一人残り、靴音をたてて歩いていきます。
あの長い移動シーン、初めて見た時は9歳だったということもあり「もしかしたら...」とどこか願いを込めたり、「ローマの休日」が悲恋で終わるしかないことに抵抗を感じたのですが..今は.あの切ないシーンに込められた意味を深く考えなおしたり、気持ちの整理をつかせる時間となっています。
2007年も終わりですね。
新しい気持ちで来年も引き続きよろしくお願いします。