お接待
♬よさこい節を ~~~~ おらんちの池にゃ 潮ふく魚が泳ぎよる・・・♬ よさこいよさこい♬
(南国土佐を後にして)
歌いながら ん?
お線香の匂いに混じって 薪を燃やす匂いと? くんくん
「どう~ぞ~」 境内の片隅の接待所が 開いている
割烹着の女性が 5~6人
先客は 白衣のおじさんたち3人連れ
「蒸かしたばかり お芋 うまいぞ~ 」
「漬かりごろの きゅうり これも うまかった」
大きなかまどに 薪をたいて お芋をふかしている
ふわ~ん 湯気が出て ふっかふか
「俺 東京から」 「わし 名古屋から」 「ぼくは 香川県」
3人のおじさん 車で一週間かけて 八十八か所まわるつもり
今日三日目
「ぼく 何もしない はっぱかける人」 「わし 運転」 「僕 次のホテル予約係」 「わっはは~」
「いいですか~」
大きな荷物の歩き遍路さん 女性だ~
「ちょうど いいところです まだまだ 蒸かしていますから~ どうぞどうぞ」
蒸かしたてのお芋 わいわい話ながら食べると
いっそういっそうおいしかった・・・・いい思い出
おじさんたちは それぞれの日常にもどったかなぁ
あの 歩き遍路さんは 今 どのあたりだろうか