本日3月11日で、東日本大震災が起きて5年になりました。

今日、整体院に来られたお客様が話してくださいました。

「亡くなった両親に手を合わせる前に、
 震災で亡くなられた方々が安らかでありますように、
 被害に遭われた方々が笑顔でいられますように
 と毎日祈ってるんですよ」

そのお話を聞いて、自分にできることをし続ける大切さ、素晴らしさを感じましたドキドキ

そこで今日は私にできること、
東北の素敵なもの、東北のスウィーツをみなさんにご紹介したいと思います音譜
何をご紹介しようかと思いましたが、
たんぽぽという名前のおいしいチーズケーキタルトを見つけましたニコニコ

震災復興応援「たんぽぽ」
それは震災が起きた年の七夕の日に広島の仲間と立ち上げたサイトの名前です。
今は活動らしい活動はできていません。
それでも今日は楽しく、素敵な東北をご紹介しようと思いますニコニコ


今回は、これまでにも何度か購入したことのある
「南三陸deお買い物」というサイトから購入しました音譜

南三陸deお買い物/たんぽぽ(チーズケーキタルト・5個入り)

「たんぽぽ」をつくられているのは、菓房 山清さんです合格


ホームページはこちらです!!
洋菓子・和菓子の専門店 菓房 山清

菓房 山清さんのモットーですドキドキ
『和菓子から洋菓子まで しあわせの笑顔にお菓子を添えて』

大正14年に宮城県南三陸町(旧志津川町)に店を構え、
和菓子の製造販売を始められました。
その後、洋菓子、パン製造も始まり、
県内数ヶ所に支店を設け、地域で愛される存在となりました。


しかし、2011年3月11日、東日本大震災により
本社工場、本店、倉庫、自宅等すべてを失われるのです。

そのとき三代目の社長さんは、共に歩んで来た従業員の雇用を維持し、
山清を復活させると誓われました。

そしてその誓いの通り、山清さんは復活していくのです。
4ヶ月後の7月末には、南三陸町に隣接する登米市に仮設工場を構え、事業を再開。
その後、順次支店も再オープンされました。

そして登米市に新工場を完成させ、
奇しくも東日本大震災から丸4年の2015年3月11日が新工場の稼働開始日となりました。

南三陸deお買い物のホームページに、「たんぽぽ」の名前の由来が書かれていました。

チーズ香るさわやかな洋生菓子、たんぽぽ(チーズケーキタルト・5個入り)


名前の由来

「震災後がれきの中で元気に力強く花を咲かせ 
 種を飛ばすたんぽぽを見ると笑顔がこぼれます。
 私たちが心を込めて作ったこのお菓子も
 お客様の喜びとなって飛んで行きますように」
 

 たんぽぽを口に入れたとき
 私の心は そのおいしさで 笑顔いっぱいになりましたtanpopo☆☆
 そして みなさんにも
 この喜びを ぜひ味わっていただきたいと思いました虹
 


「たんぽぽ」

道路脇のそびえ立つ石垣の間から
たんぽぽが 真横に向かって生えていた

支えるものも何もないのに
ぴんとまっすぐに茎を伸ばし
強風をもろともせず
黄色いきれいな花を咲かせていた

あまりに頑張っているので
思わず 声をかけてしまった
「もっと楽な所に咲けば しんどくなかったのにねぇ……」


すると たんぽぽさんから意外な返事が返ってきた

何 やわなこと言いよるんね
うちらはねぇ 種がたどりついた所に根付くだけなんよ
根付く場所は どこでもええんじゃけん
それから花を咲かせて たくさんの種をつけて
後は それをいろんな場所に飛ばすだけよ

ほじゃけど 飛んでいった種が
全部 根付くわけじゃないけぇねぇ
自然界で生きるのは 大変なんよ

自分の力で生きていこうと 強く思わんかぎり
次々と襲ってくる困難に 立ち向かえるわけないじゃろう
うちらは人間と違って
誰が助けてくれるわけでもないけん
自分の命は 自分で守らんといけんのんよ


私は たんぽぽさんの強さに圧倒された
「強いねぇ たんぽぽさんは…… 私には真似できんわ」


たんぽぽさんは
黄色い花を真っ赤にしながら また言った

うちらが強いのはね
自分のことだけ考えとらんけぇじゃと思うよ
自分のことだけ考えとってええんなら
ひっそりと静かに
一生過ごせる環境を探して根付くと思うわ

ほじゃけどねぇ
うちらは 仲間のことを考えんといけんのんよ
みんながみんな
楽なとこ 楽なとこに根付いたら どうなると思うんね?
楽なところはそれだけ敵も多いけん
生き延びる確率が低くなるじゃろう
それに荒々しく風が吹くところじゃないと
種を飛ばすこともできんしねぇ

うちらはねぇ
自分の都合だけで
種(しゅ)を絶やすわけにはいかんのんよ
祖先が頑張ってつなげてきた歴史を
自分らの代で あっけなく終わらすわけにはいかんのんよ

うちらは 現在(いま)を生きる権利を持っとる
でもそれは同時に
未来につなげる義務も背負っとるということを
絶対に忘れたらいけん

じゃけんうちらは
今という この大切な時間を
力の限り 生命の限り
精一杯生きていこうと思うとるんよ


私は たんぽぽさんに
生きる覚悟というものを感じた

私たち人間に それだけの覚悟ができるのだろうか?
考え込んでしまった私に
たんぽぽさんが 優しく励ますように言ってくれた

今自分が置かれた環境に不満をもって
いやいや 毎日を生きるんじゃないよ
ただひたすら
今を一生懸命に生きることだけに集中しんさい
そうやって自分を成長させて
自分なりの花を咲かせ
あんたらの未来に
希望という種子を できるだけたくさん飛ばしんさいよ

未来を明るくするのは
あんたら人間しかおらんのんじゃけんね
今こそ みんなで力を合わせて
魂の底からふんばって生きてみんさいや


たんぽぽPhoto by Kuniko Fukuma