私は先日あるスタディツアーの存在を知りました。
ツアーの名前はこちらです。
終戦70周年記念 アウシュヴィッツ国立博物館公認ガイド中谷剛案内予定
「歴史」と「いま」を考えるポーランド・ドイツピーススタディツアー8日間
http://eco.his-j.com/volunteer/tour/tf-KRK0001
画像:http://dlift.jp/photo/photoDisplayWorldHeritage654
アウシュヴィッツという言葉を聞くと浮かんでくるのは、ナチス・ドイツによるユダヤ人大量虐殺です。
でもそれ以上詳しく説明しろと言われたら、申し訳ないことに言葉が出てきません。
そこで私は、アウシュヴィッツ国立博物館公認ガイドである中谷剛さんが書かれた本
「アウシュビッツ博物館案内」を読んでみることにしました。
新訂増補版 アウシュヴィッツ博物館案内/凱風社
¥2,160
Amazon.co.jp
その本を読んで私は、
人間が同じ人間に対してこれほどおぞましいほどの残虐な行為ができるのかと愕然としました。
人間が同じ人間の財産を奪い、自由に生きる権利を奪い、尊厳を侵し、
殺虫剤で虫を殺すがごとく命を奪いました。
でも、それでも飽き足らず死体から髪の毛を切り取り、
歯も剥ぎ取り、あげくの果てに死体をゴミ同然に焼いてしまいました。
収容所内では、
人間による人間に対しての残虐極まりない行為が、平然と行われ続けたのです。
アウシュヴィッツ強制収容所は、ヒロシマ・ナガサキと同様に二度と同じ悲劇が繰り返されないように
アウシュヴィッツ国立博物館として残されました。
中谷さんは1997年に公式通訳の資格を取得され、博物館唯一の日本語公式ガイドとなられました。
私は中谷さんの本を夢中で読みました。
学校で学んだ世界史には説明されていない事実もたくさん書かれていました。
みなさんも一度読んでみてくださいね。
そして本を読み終えた後、中谷さんの思いをもっと知りたくなり、記事を探しました。
その記事をご紹介したいと思います。
【中谷 剛:良心の選択】
http://www.polinfojp.com/kansai/nakatani.htm
今の時代を生きる若者に戦争責任はない。ただし、将来それを繰り返さないための責任はある。
これはアウシュビッツの元収容者で、今も(2001年)当地で研究を続けるスモーレン氏の言葉である。
アウシュビッツが人類史上、類をみない悲劇の場所であるとしたら、
そこを私たちが決して越えてはならない領域として、常に人々の目にさらしておくことは重要である。
そしてそこで繰り広げられた悲劇は一つの事実として存在すべきである。
私たち日本人も当地を訪れた後、
再度アジアの問題を見つめ、将来のために役立てる意義を感じる。
【アウシュヴィッツ公式ガイド・中谷剛さんの講演会-名古屋学院大学 学長ブログ】
http://blog.ngu.ac.jp/president/2012/04/post-18.html
「ラジオ深夜便」で中谷さんが語っていたメッセージ……
戦争を考えることは今を考えること,
今を考えることは歴史を考えること,
歴史を考えるとは人間を考えること,
人間を考えることは自分を考えること
【時事ドットコム「なぜ?問い続けることが大事」=アウシュビッツ・ガイド中谷氏】
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201501/2015012000475&g=
日本でメーカーの営業職をしていたが、
かつて旅行したことのあったポーランドに91年に25歳で渡った。
もともと戦争に興味はなかったものの、ポーランドで少しずつ歴史を知るうちにのめり込んだ。
強制収容所で起きたことを考え始めると、
「人間とは何かという問題に行き当たる。人がどうして他の人にこんなことをできるのか。
どういう条件に置かれると、そんなことをするのか。ここはそれを問い続けようという場所だ」。
アウシュビッツ博物館の役割は今も大きいと確信している
【時事ドットコム:アウシュビッツの記憶 写真特集】
http://www.jiji.com/jc/d4?p=asw024&d=d4_oldnews
ホロコーストを次世代に伝える
―アウシュヴィッツ・ミュージアムのガイドとして (岩波ブックレット)/岩波書店
¥605
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戦争が始まってしまうと
人は 平静ではいられなくなる
戦争が始まってしまうと
人は自分の命を守るため 人の命を奪うようになる
今の若者は 戦争を知らない
今の若者は 戦争で傷ついたことはない
でも……
その若者だからこそ 築ける世界があると思う
その若者だからこそ 築ける未来があると思う
これから私たちは
国 民族など 小さなくくりで平和を考えるのではなく
すべての人間が 人間らしく生きるにはどうしたらよいのか
広く大きく 考える時代に来ている
その柔軟な考え方ができるのは 今を生きる若者たち
そして私たち大人は……
若者たちが平和な未来を築けるように
今 愛をもって応援し 力を尽くすときなのだと 私は思う
終戦70周年記念 アウシュヴィッツ国立博物館公認ガイド中谷剛案内予定
「歴史」と「いま」を考えるポーランド・ドイツピーススタディツアー8日間
http://eco.his-j.com/volunteer/tour/tf-KRK0001
最初にご紹介したツアーですが、3/15出発となっています。
大学生のみなさんは春休み中だと思いますので、この機会にぜひ訪れてみてはいかがでしょうか?
きっとみなさんの中にゆるぎない1本の柱が立つことでしょう。
そしてその柱は、これからの人生においてかけがえのないものになると思います。
出発が間近に迫っていますので、ご予約はお早めにどうぞ