バッハ・トランスクリプションズ | yamaotokoのひとりごと

バッハ・トランスクリプションズ

春先やっていた中学入試問題の解答解説作成の仕事の追加が大量に。




 一通り入試問題に目を通してみて思うのが、大学受験や高校受験の入試問題と比べると、中学受験の社会科の入試問題は、一般的な偏差値のレベルでの問題の差が激しいですね。


 大学受験の場合、かなり?な学校の世界史や日本史の問題でも、一応は見栄もあるのか、まともな問題も多いけど(とはいえかなり簡単なものがおおいですが)、中学受験の場合、相手は小学生なので、これでも入試問題なの?というのもあります。

 大人から見ると満点の続出で差がつかないのでは、という問題でも、そういう学校だと差が出るのでしょうね。

 

 まず、よくあるのが「問題文を読んであとの問いに答えなさい」という形式。ある程度のレベルでは問題文を読まなきゃ絶対に解けないけど、?なレベルの学校の問題だと読まないでも解けるものが多い。というよりは、そういう学校を受ける子どもは長い文を読めないので、下手に読まないと解けないものを出すと、全員得点できない状態になるのでしょうね。それなら、問題の形式自体を変えればいいのに、とも思いますが、そこは体裁だけは調えたいのでしょうか。


 かつては中学受験の場合、レベルの高い学校以外は算国理社の4科入試は少なかったのが、最近ではかなり底辺の学校までも4科入試になってます。小学校の理科社会が骨抜き状態なので、中学にはいるまでにこのレベルまでは分かっていて欲しい、という下限を示しているのだな、と解釈していますが、あんまり?なレベルや内容の入試ならやっても意味がないのではとも思うのですがね。。。。


などと、アホなことを考えながら、このCDを聴いていました。



管弦楽編曲集 サロネン&ロサンジェルス・フィル


バッハの作品を色々な作曲家が管弦楽用に編曲したもの。

トッカータとフーガ ニ短調 BWV565  ストコフスキー編

幻想曲とフーガ ハ短調 BWV537 エルガー編

6声のリチェルカーレ 「音楽の捧げ物」BWV1079より  ウェーベルン編

前奏曲とフーガ 変ホ長調「聖アン」 BWV552  シェーンベルク編

フーガ ト短調 BWV578  ストコフスキー編

オルガン・ハープシコードと管弦楽のための組曲(管弦楽組曲第2番、第3番より)  マーラー編


エサ=ペッカ・サロネン指揮 ロスアンジェルス・フィルハーモニック

1999年10月録音  SONY CR2576


この中で、有名なのはストコフスキーの編曲と、ウェーベルンの編曲のものでしょうか。


マーラーのものは存在自体は有名ですが、めったに耳にする機会はなく、他のエルガーやシェーンベルクのものも同様でしょう。


私はこのCDはマーラー編の組曲を聴くために購入したのですが、他の編曲も面白く、特に、エルガーの幻想曲とフーガは、もっと演奏されても良いのではと思います。


マーラー編の組曲は4曲から成り、第1曲が組曲第2番の序曲、第2曲が組曲第2番のロンドとバディネリ、第3曲が組曲第3番のエア、第4曲が組曲第3番のガヴォットという構成で、全体に、ストコフスキーの編曲のような派手さは無いですが、所々に?や!といった発見があり楽しめます。