国際交流演劇セミナー | “I AM WHAT I AM”

国際交流演劇セミナー

先2日間、国際交流演劇セミナーを松山で受講してきました。

講師は、タイからいらしたトゥアさんことプラディット・プラサートン先生。

母国の伝統芸能を学び、その技術と表現力で現在タイ演劇界において高い人気を誇る俳優、

であり、演出家として伝統芸能と現代演劇を融合させた作品の創作をされています。

バンコク・シアター・ネットワークを創立し、

日本では野田秀樹さんによる「赤鬼」のタイバージョンで出演されています。

とっても気さくで明るく、いろんなお話をさせていただきました。(タイ語は喋れないので英語で)


今回会場となったのは、松山城下にある「シアターねこ」。

松山初の小劇場のオープンに合わせの講義でした。


さて、その内容はタイの大衆演劇「リケエ」を取り入れたエチュードと小品作り。

楽器のリズムに合わせ、歌、セリフ、動きとほとんど即興で演じていく。

大衆演劇とあるので、タイでは一般の人たちの娯楽から派生しているもので、

韻をふむ、リズムに合わせるといったルールのなかで、自由に物語が展開していきます。

演者は、コスチュームだけ用意され(コスチュームにより大体の役柄はわかるらしい)、台本はいっさいなし。

開演5分前に演出家から、役を言い渡され、大体のあらすじを与えられる。

それだけで芝居は始まり、劇中でも舞台そでから演出家の指示により、

ヒロインが死に舞台をはけ、また必要と判断したらその幽霊ということで舞台にもどったり。

もちろん、ヒーローのセリフや歌が受けていたら、それをどんどん伸ばしていく。

米系連続ドラマのようでもあります。


ミュージカルは、音楽・ストーリーがはっきりしているので、整備された道を走る感覚に近いと思いますが、

リケエは道なき荒野に道を開いて行くといった感じ。

とっても新鮮な発想で面白いっ。

そして、一緒に参加したみなさんの動きやセリフはとても斬新なものもあり、

とても楽しく勉強させてもらいました!

松山で活動されているいろんな劇団の人とも出会うことができました。

この劇場をきっかけに、松山の演劇シーンも更に熱くなるかと!

 
“I AM WHAT I AM”
日本演出者協会から 理事長・和田善夫さん(左から2番目)、TRAILSで演出していただいた前嶋のの(左)さんがいらっしゃいました。

青いジャケットの方が「シアターねこ」代表・鈴木美恵子さん。


“I AM WHAT I AM”
トゥアさんと、通訳の千徳さん。


トゥアさん、千徳さん、和田さん、前嶋さんには「幕末ガール」も見てもらいました。

良い愛媛土産になったらと。


さ、今日も幕末クルーズ行ってこよわい!