おはようございます。
町の電器屋さんの販促実践アドバイザー、メオマサユキです。

最近買って読んでいる本。

ナポレオンの村


石川県羽咋市の市役所職員、高野誠鮮さん。今放映中のドラマ「ナポレオンの村」のモデルになった方です。

この方、本当に色んなことをされています。一番知られているのがこのエピソードの元になった過疎化が問題視されていた同市神子原地区のお米をローマ法王に献上したエピソード。

これを突破口にブランド化に成功し、その他の施策の甲斐もあって同地区は見事、限界集落からの脱却に成功します。

そうした功績から高野さんは「スーパー公務員」と呼ばれるようになりました。

これ、手許に置いて読み直したい本です。感じたことは一杯あったんですけど3つ書き出してみました。

■1:スーパー公務員って一体どういう人?
表題に「スーパー公務員」とあって、それってどういう公務員?って思ったんですが、とにかくメチャクチャ行動される人なんですね。徹頭徹尾、実践の人。

アイデアマンで色んな企画を提案されるんですけど、そのアイデアは常に行動や働きかけをしているからこそ生まれるのだと、読めば分かります。

どんなに知識があっても、いい話を聞いて知っていても、自分から動こうとしなければアイデアは形にならない。形にならないアイデアは、無いのと一緒。

・・・書いてて、耳が痛くなって来ました。

「公務員らしく」を一番捉われていない人がスーパー公務員なるんだろうな。

それぞれ役割があり、決まったことを正確にこなす人も確かに必要。ただ時代が大きく変わり、様々なことが立ち行かなくなっている現状を打破する時には「〇〇らしくすべき」は要らないんだな。

「でんきやらしく」。ボクで言えば「本部らしく」

それが当たり前と思わない方がいいって分かったことが一点。

■2:限界集落を脱却する様子に憧れちゃいけない
ボクも斜陽と呼ばれる町の電器屋さん業界と深く関わっているから、ここに書かれてある限界集落の価値が見直され、活性化してゆく様子につい、思ってしまいます。

「あ、町の電器屋さんと同じだ~!」

まちのでんきやさんもその仕事の価値を伝え切れていないために、今の状況を招いている点は似ていますからね。

つい思っちゃうんです。強いあこがれ。
つい呆けちゃうんです。いい話聞いたーって。

でもね。この本で発信されているのは以下の強烈なメッセージ。

それに気付いた自分がすぐ動け!

強い口調は使われていませんが、この本の中で何度も出てくる印象的な言葉「可能性は最大の悪策」。

この言葉に象徴されるように、お尻を蹴り上げられるほどの強烈なメッセージを受け止められたことがもう一点。

斜陽の組織、業界ほど評論家が多いんですよね・・。

■3:平凡×平凡×行動=非凡になる!
お名前から何となく分かるように、高野誠鮮さんは僧侶でもあります。著書の中でも地域住人との交渉が前に進んだのは、「僧侶だから」という部分は大きかった、と認めておられます。

これを読むと「なんだ。この人が特殊なだけじゃないか。」と言う人も多い。でもね。そう考えてしまうのはすごく勿体ない。

公務員もお坊さんも日本中に沢山います。それほど珍しい訳ではない。

高野さんがここまで出来たのはこの2つを自覚的に掛け合わせて行動されたからだと思います。

そう考えてみたらボクも

・前職の会計事務所職員・・・全国に15万~20万人いるらしいです
・フランチャイズ本部社員・・・いっぱいいます

これらを掛け合わせることで、このような情報発信が出来ています。

平凡×平凡×行動=非凡

「自分は平凡だから」と言うのは簡単ですけど、職歴だけじゃなく、出自や学歴、趣味、人間関係などをその気になって探れば、結構色んな可能性は見えて来ます。

ただ「すごいな」「いい話聞いたな」で終わるのではなく、時折開いて勇気をもらいたい、そんな本でした。


それでは今日も良い1日を☆