おはようございます。
町の電器屋さんの販促実践アドバイザー・メオマサユキです。

今日はJR福知山線の脱線事故から10年にあたり、関西はそのニュース一色になっています。

その時間ボクはお取引先の葬儀に参列していて、そこに飛び込んできたニュースに、お一人が亡くなった目の前の出来事と、107名の命が失われた事実に何とも言えない気持ちになった記憶があります。

事故当時は若干皮肉めいた文脈で取り上げられましたが、JR西日本の企業理念の第一義は「安全」です。殆ど全ての交通機関がそうでしょう。


それなのに何故、あの事故が起きてしまったのか。

組織に関わる仕事をする中で、今も考え続けています。

■JRの企業理念とディズニーの企業理念
何処で読んだか忘れてしまいましたが、当時読んだ記事の中で、JRとディズニーの企業理念を対比したものがありました。

公共交通機関であるJRの企業理念は安全ですが、では対極にありそうなディズニーの企業理念はどうなっているんだろう?というもの。

夢と魔法の王国だから「夢」?

ゲストに喜んでもらうためのショーマンシップ?

まずは見た目が大事だから、服装や礼儀正しさ?

これはディズニーランドの運営会社、オリエンタルランドのホームページにはっきり明記されています。

これによると、ディズニーテーマパークの行動基準は「SCSE」。

(1)Safety(安全)
(2)Courtesy(礼儀正しさ)
(3)Show(ショー)
(4)Efficiency(効率)

正解は真っ先に示されている「安全」。JR西日本と同じなんですね。

このくだりだけ妙に印象に残っています。

福知山線の事故では運転手がダイヤの遅れを取り戻すため、スピードを上げ続けたことが事故の原因とされています。

結果として「安全」より「ダイヤの正確さ」が優先されてしまった。

一方ディズニーのホームページでは、安全が確保できない場合はキャスト(アルバイト)の判断でアトラクションを停めて良い、と書かれています。

理由は怪我や事故があっては、ディズニーが持ち帰ってもらいたい「良い思い出」にならないからです。

ディズニーランドでも各種トラブルはあるでしょうが、基本的に現場の判断を信用しているので、大事には至っていないのでしょうね。

■振り返って私たちの職場はどうだろう?
でんきやさんの仕事もまた、お客様の安全第一です。

設置の仕方一つが商品の寿命に関わりますし、何より電気配線は火事の原因のベスト10にも入っています。

それは当然のことと頭では分かっていても、仕事が立て込んだ時は「効率」、店内イベントをする時は「おもてなし」、お客様宅に上がらせて頂くときは「清潔さ」や「礼儀」など、実際には気を遣わなければいけないことは多々あります。

だからこそ、節目節目で振り返ってみることが大事だと思うんですよね。

全ては「安全」あってこそのもの。

今日はたとえ10分20分だけでも、安全のこと、考えてみる1日にしませんか?

それでは今日も良い1日を☆