おはようございます。
街の電器屋さんの販促実践アドバイザー、メオマサユキです。

今日は少し辛めの記事です。

何軒もの町の電器屋さんのお話しをお聞きしていると時々、今は新規集客を休んでいる、というお店がおられます。まぁ、そのくらい悩んでいるからご相談に見えられる訳ですが。

色んな業界の方を見て来たボクとしては、そんな悠長なことを言ってる業界、あまり見たことが無くて最初はビックリしたものでした。

こうしたお店さん達が仰る理由は「今のお客様数で充分だから」というもの。

自店のキャパが仮に顧客数300世帯とします。名簿に既に300軒載っているから、新規のお客様は基本的にお断りする。だって手が回らなくなるから。

これって一見正しいように見えますが、町の電器屋さんの衰退原因ナンバー1じゃないかな?量販店やネットの販売価格差云々よりこっちがより直接的な原因だと、個人的には思っています。

ただ、こうした方達の擁護をすると「出来るだけ丁寧に手を掛けてあげたい顧客数」を維持したい、という優しさの表れなんですね。その気持ちはよく分かるんですよ。

でもそれでお店が立ち行かなくなってしまっては、元も子もないんです。

顧客名簿

■「困ってからアプローチする」こんな悪循環はありません
実際はいくら手を掛けても何軒かは合わないお客様が出てしまうものだし、引っ越して遠くに行かれたり、年齢と共に家の財布が子息の方に移る、など物理的な事情もある。これは仕方のないことです。

気付いた時には300の名簿は270軒に減っている。その時になって慌てて集客する。こんな悪循環はありません。

何故かって?それは完全にお店の都合だから。

そうじゃないように装っても「自分達が困ったからアプローチする」という態度は何となく、透けて見えてしまうものです。

忙しい時ほど新規集客のチャンスだと云われるのはこのためです。

■顧客名簿数一杯でも、集客は続けないといけない
キャパ100%ちょうどの仕事を受けようと考えると、実際に来るのはその8割です。

求めて下さるお客様がいるのなら、キャパ+20%のお客様を引き受ける。

これくらいやって、ようやく現状のお客様数を維持できるということ。それに自分がキャパと思っているのはあくまで自分の都合であって、お客様の都合ではありませんよね。

顧客数はあくまで机上の数であって、お一人お一人は色んな事情を抱える生活者。

自然減も当然あるものと考え、集客には常に取り組んで行きたいもの。実際にはお店の事情に合わせてご新規にアプローチしたり、休眠客様にアプローチしたり、方法は変わりますけどね。

それに、自店を頼って下さるお客様がいることはとても有難いことです。

目先の顧客数に捉われず、キャパ+αのお客様にお応えする覚悟を持ちましょう。

お店であっても、個人であっても成長の道はそこにしかありませんから。

それでは今日も良い1日を☆