ここ三ヶ月間、苦しみ続けて、半ばトラウマ化してしまった、講談社児童文学新人賞への改稿作業。
やっと296枚に到達しました。
規定が300枚以下だから、ゴール間近。
昨日の早朝で、189枚でしたから、1日でほぼ100枚プラスです。笑
でも、元原稿がありですから、別に不思議じゃない。
ただ、改稿すべき残りの元原稿は10枚だから、このまま書き加えれば第1稿は310枚ぐらいになりそう。
まあ、無駄な箇所があるのは、いつものことだから、ここから10枚削ればいい。
それを第2稿とすることにしよう。
通信添削の先生には、この第2稿を送り、返却までに第3稿へ書き換えて、
先生の講評を見て、第4稿へ書き換え、それを応募原稿にする予定。
正直、元原稿の改稿じゃなく、新規書き起こしの方が楽だったんじゃないかとも思う。
でも、それだとアイデアや創造力は、ストーリー展開を考える方ばかりに傾注されてしまって、
また【展開の呪縛】から逃れられない、と思ったんです。
なんせ、その繰り返しの16年間だったわけですから。
で、どうしても、因果プロットを中心としたシーンを大切した書き方を身につけたかったんです。
元原稿があって、それを元にすると、大筋の展開は変えられない。
つまり、いい意味で展開が拘束・束縛されている分、他を考える余裕と必要性が出てくるはずだと計算したわけです。
結果、かなり【因果プロット書法】が、感覚的に身についた気がしています。
つまり、「なぜ、こうするの?」過去の時間へ思いを馳せる自然と自問自答ができて、その欠落感があれば、わかるようになりました。
さらに、「これから、どうなるの?」と積み上げられた因果関係を見ながら、未来へと想像する自問自答ができるように、ほぼなってきたと思います。
こう書いてしまうと、簡単なようですが、これ頭ではずっと理解していても、ここ10年近く、全然できてなくて、いつも【ストーリー展開の呪縛】に負けてしまっていたんですね。
特に、児童文学で書きたかったファンタジー系を書いていると、全く展開へ力が削がれてダメダメだった、と思っています。
僕は、この【因果プロット書法】こそが、伏線置きや回収といった、物語の時間感覚と結びついていて、
特に100枚を超える、大きな物語展開には必須のスキルだと感じています。
当然、それが、自分の中にも存在はしているけれど、弱いと感じてました。
30枚程度の作品なら充分な働きができる強さ・低いレベルしかなくて、それこそラスボス悪役令嬢じゃないけれど、レベル99はないといけなかったんです。
だから、ダンジョンの魔物討伐じゃないけど修行が必要で、今回の講談社児童文学新人賞の改稿作業は、恐るべき難易度のダンジョン迷路でした。
(このマンガ・アニメ、面白いですよね。
主人公ユミエラの天然ぶりにいつも爆笑させられて、大好きです)
魔法が、一朝一夕にレベル99に達しないように、地道な修行で、小説も書けるようになるものだと僕は信じています。
繰り返し、ここに書いているように才能天授説的な天才しか小説を書いてはいけないなんて、それこそファンタジーですよ。
今日一日、また頑張ります。
やれやれ、諦めないで良かった。