昨日は、阿倍野ハルカス美術館「カラヴァッジョ展」へ行きました。
ひさびさの本格的な美術展で、美術家魂を呼び起こし、堪能しました。
カラヴァッジョ(1571-1610)といえば、イタリアの光と影の強烈な対比によって、
数々の宗教画を、カトリック教会側の要請に基づき描き、39歳で亡くなりました。
時に剣を持って、酒場を徘徊して、喧嘩に明け暮れ、
殺人罪で教会から処刑許可命令を出された札付きの人物でした。
短期で、偏屈、調和性なしでしたが、天才で、
常に人物モデルを元に絵を描き、「自然そのもの」と称せられました。
対して、レンブラント(1606-1669)は、独立したばかりのオランダに生まれ、
プロテスタント系の市民たちに支持された画家。
題材も、宗教画は少なかったと記憶しています。
代表作の「夜警」には、カラヴァッジョ的な光と影ですが、
浪費ぐせからの借金まみれの中、繰り返し書かれた自画像のように、
晩年は淡い光のコントラストになっています。
カラヴァッジョ、好きでした。
昔、京都造形芸術大学の洋画コースに在籍していたころ(もう16.7年前のこと)に、
課題の版画に、カラヴァッジョの静物画を元にした銅版画を作ったことがあります。
それは僕の絵画作品の中で、相方のお眼鏡に唯一かなって、玄関に飾ってます。
他に、石膏像が一つ、飾られてます。
(今日は、午前仕事なので、不可ですが、帰宅後、明日にでも、それ、アップしますね。)
思えば、
絵画→アニメーション→絵本・マンガ→童話→小説→詩、と長い旅路の果てに、
この場所へ立っています。
どれも、ゼロから始めたものばかり。
この三が日も、気になる詩と童話の研究をコツコツとしてました。
頑張ります。