[SB2次]真実を君に 20 | 三日茶坊主

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「コーン?」

コーンは妖精だと信じて疑いもしなかったキョーコが、蓮がコーンだと気付くとは思ってもいなかった。でも、もう誤魔化す必要は無いのだ。

「そうだよ、キョーコちゃん。」

答えるとキョーコは目にいっぱい涙を溜めた。
やはりかなりショックだったのだろう。仕方がなかったとは言え、ずっと騙し続けてきた事になるのだ。

「ずっと騙していてごめん。」

謝ると、キョーコは顔を左右にふるふると振ると蓮の首に腕を回しギュッと抱きついた。

「…良かった…、コーンが…ちゃんと生きてた…。ちゃんと大人になって…、自由に飛べるようになってた…。」

予想外のキョーコの行動と言葉に目を見張る。

ああ、この子は昔から俺の予想を上回る行動で、いつも俺に魔法をかけるのだ。
前に君は『敦賀さんの存在は私に勇気と自信をくれる』と言ってくれたけれど、いつも俺にそれをくれるのは君の方だ。

溢れる愛しさにキョーコをギュッと抱きしめた。

「ごめんね。」
「どうして謝るんですか?
コーンは私の勝手な勘違いに付き合って演じてくれただけでしょう?
再会してからは過去をばらすわけにはいかなかったんですもの、仕方ないじゃないですか。」

「うん…。ありがとう。」