題名がしっくりくるものが思い付かなかったので、後で変更するかも。
敦賀蓮のイメージ
「敦賀さん!またちゃんとご飯食べてないんですか!」
今日も食事をカロリーなんとかで済ませていた事がバレて、いつものように食事の大切さについて、蓮がキョーコにくどくどとお説教されている。
「ごめんね。最上さん。」
ぷりぷりと怒っているキョーコを宥めようと素直に蓮は謝っていた。
そんな二人を少し離れて眺めていた社の隣に人が立った。
「敦賀君って意外と尻に敷かれるタイプだったんだな。」
発言内容に驚いて社が振り返ると、監督が二人を興味深そうに眺めていた。
「あ、あの、監督…?」
「ん?ああ、別に言いふらしたりしねぇよ、あの二人が付き合ってるだなんて。」
「いや、別にあの二人付き合ってるわけでは…。」
「なんだ、まだなのか?意外とヘタレなんだな。」
事実、全く持ってその通りなのだが、社の立場上それを認める訳にもいかず、なんとか否定の言葉を発しようとしたが…。
「いや…。」
「次はそういう企画も意外性があって斬新で面白いかもな…。」
そう呟いて監督はうんうんとなにやら考え込みながら去っていってしまった。
取り残された社は二人を振り返って見た。
そこでは少し嬉しそうな顔をした蓮が、未だにキョーコに怒られ続けていた。
はぁっとため息をついて、そんな蓮に社は心の中で文句を言った。
『ヘタレな男の役が来ても俺のせいじゃないからな!』