晩ご飯がカレーの日には
朝から準備でおおわらわ
朝から煮込んで昼に味見し、
やっと夜に最終仕上げ
作るたびに味が違うカレーは
食べてもらうまでドキドキわくわく
帰るコールがかかってきても
メニューの中身は内緒なの
ただいまって声が聞こえる前に
換気扇をゴーゴー回してカレーのにおいを追い出して
知らん顔して「おかえりなさい」
けれどどうしてだろう
カレーだってすぐにばれてしまうのね
「やったー、今夜はカレーでしょ」
満面の笑みをたたえて喜ぶ声を耳にしたら
残念なのも吹き飛んで
こっちまでうれしくなってしまうじゃない
さあ、今夜はカレーだよ
福神漬けも用意しているからね