デザインは超現実的・・4





機能とデザインは両立しません。

これは、建築永遠のテーマです。



格好いい家は使いにくく住みにくく雨漏りしやすい・・

ということで。


住みやすく雨漏りしにくい家にしたければ・・

あんまり素敵にはしないほうがよい。




真四角で総2階の家が一番強くて雨漏りしない・・

ただの引き違いだけのサッシで変なデザインなど何もない仕切っただけのただの壁が一番使いやすい。

ということです。




用をデザインする・・



つまり使う形をデザインして作る、というのは建築がほかの芸術とはまったく違うところです。

絵画や彫刻などとはまったく違う・・


そこに住む、その建物を使う。





絵の中には住めませんし、イラストを使うったって裏をメモ用紙にするくらいしか使いようがない。

彫刻に至ってはTVのサスペンス劇場で犯人が殴るのに使うくらいの物でしょう。


そういう意味では、唯一陶芸というのは建築と似ていると思っています。

用をデザインしているからです。




この用をデザインし続ける限り・・

建築家は両立しない機能とデザインを同居させることに頭を絞り続けます。



DREAMERとしてデザインをこらし・・

REALISTとしてそれをどう実現させるのか考え続ける。




そして・・


その2つの合わさる境界線を、どこまでと考えるのか・・



それが設計者の信念であり個性となります。







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